【愛知県田原市】なごや環境大学共育講座~渥美の磯で珍しい生き物を探そう!|親子22名参加で30種類以上発見
なごや環境大学との連携による特別共育講座を開催
5月11日(日)、なごや環境大学共育講座として「渥美の磯で珍しい生き物を探そう!」を実施しました。当日は晴天に恵まれましたが、少し波が荒れていたため、活動開始時に海際には入らないよう注意を促しました。参加者は22名(大人9名、子ども13名)で、名古屋からの参加者が多く、早くから車で到着していただいた熱心な皆さんでした。
今回の講師は「ビーチコーミング小事典: 拾って楽しむ海の漂着物」の著者である林重雄さんと、いつも観察会の講師を務めてくださる松野さん(ブルードロップ)のお二人です。活動場所は宇津江港公園奥の磯で、9:30から受付を開始し、10:00から本格的な観察会をスタートしました。

専門講師による安全指導と生物探索のコツ
活動の始めに、ケガをしないための注意点と生き物の見つけ方について詳しく説明しました。参加者たちは磯の岩場に広がり、熱心に生き物を探し始めました。動石をめくって下に潜む生き物を探す子、岩の割れ目をのぞき込む子、タイドプールの中を覗き込む子など、それぞれの方法で海の生き物との出会いを楽しんでいました。
少し波が荒れていたため、波打ち際での活動は控えめにしていただきましたが、それでもタイドプールや岩場では多種多様な生き物が見つかりました。特に印象的だったのは、アゴハゼやミミズハゼなどの小魚類、色鮮やかなナベカ、珍しいイダテンギンポの発見でした。

専門家による生物同定で新たな発見
小さな子どもが「これ何?」と持ってきた生き物がイソカニダマシで、カニに似ているが実はヤドカリの仲間だと教えてもらい、参加者も驚いていました。また、イソギンチャクも複数種類見つかり、ミドリイソギンチャク、ヨロイイソギンチャク、タテジマイソギンチャクなど色や形の違いを観察できました。ウニやヒトデ、ナマコなどの棘皮動物も多く、子どもたちは恐る恐る触っていました。


参加者の学びと感動を深めるクイズ形式のまとめ会
まとめの会では、林さんは貝類の解説、漂流物や磯の岩についての解説も行いました。松野さんが参加者が見つけた生き物の紹介をクイズ形式で行いました。「これを見つけたのは誰かな?」と問いかけると、少し恥ずかしそうに手を挙げる子や、誇らしげに手を挙げる子がいて和やかな雰囲気になりました。
大きな生き物だけでなく、小さな珍しい生き物を専門家に紹介してもらうことで、子どもたちの達成感も高まったようです。お父さんお母さんもクイズに参加し、子どもが正解すると自慢げな表情を見せる場面も見られ、親子で学ぶことの楽しさが伝わってくる時間となりました。


豊かな海洋生物多様性を実感できた観察成果
今回の観察会で見つかった生き物は全部で30種類以上に及びました。イソガニ、ヒライソガニ、イシガニ、ショウジンガニなどのカニ類、ホンヤドカリやユビナガホンヤドカリ、ケアシホンヤドカリなどのヤドカリ類、アラレタマキビガイやスガイ、イボニシなどの貝類、そしてウスヒラムシやツノヒラムシなどの珍しい生き物まで、宇津江の磯の豊かさを実感できる内容となりました。

参加者の環境意識向上への効果
活動後のアンケートでは「楽しかった」という感想が多く寄せられました。特に印象的だったのは、「地球温暖化について知りたい」と書いた小学生の回答です。生き物観察から環境問題へと関心を広げる子どもの姿に感銘を受けました。磯の生き物を知ることで、海の環境を守ることの大切さを実感してもらえたようです。

環境教育としての磯観察会の意義
このなごや環境大学との共育講座は、毎年多くの参加者が渥美半島の豊かな海の生態系に触れる機会となっています。直接海の生き物に触れ、その多様性を体験することで、参加者の皆さんの「きれいな海を守る心」がまた一つ広がったことでしょう。
協力してくださったスタッフの皆さん、そして熱心に参加してくださった参加者の皆さんに心から感謝いたします。今後もこのような環境教育活動を通じて、海洋環境保全の大切さを広めていきたいと思います。


活動実績
- 参加者数:22名(大人9名・子ども13名)
- 観察した生物:30種類以上
- 活動時間:約3時間
- 活動場所:愛知県田原市 宇津江港公園奥の磯
- 講師:林重雄さん、松野さん(ブルードロップ)
