環境ボランティアサークル 亀の子隊

 

平成16年度

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成16年5月現在

1 環境ボランティアサークル 亀の子隊

成り立ちとこれまでの概略

    

 平成10年、当時、亀山小学校4年生が西の浜に出かけたときにあまりのゴミの

多さに驚き、ゴミを拾い集めました。

「最終処分場よりもひどい!」「西の浜はゴミ箱じゃない!」と怒りの声を上げた子

どもたちが総合的学習の中で『西の浜はゴミ箱じゃない!』をテーマに西の浜をき

れいにするために自分たちができることを考えようと学習を始めました。

 平成10年度は授業として10回。平成11年度は授業日の活動だけではなく、

夏休みや日曜日にもやりたいという子どもたちの声が上がり、夏休みに4回、9月

からは毎月1回日曜日にも行い、あわせて20回の活動を行いました。

 しかし、12月になって日曜日や長期休業中の活動ということで教育課程内の活

動にならない、参加時に思わぬ事故が起きたときには、学校として責任がもてない

ので学校の活動とは区別してほしいと言われました。そこで、子どもたちの自発的

活動の意思を尊重し、周囲の組織にとらわれることなく活動ができるように、サー

クルを立ち上げるための話し合いを子どもたちと行いました。

 その結果、『環境ボランティアサークル 亀の子隊』として活動をすすめることに

なりました。これは、校区の西側に位置する西の浜を見つめなおすことで校区の自

然に目を向け、ゴミのない美しい浜にするという活動を通して自分たちの生活する

地域と自然を愛する心をもち、主体的に活動するという趣旨を明確にしたものです。

 こうして、平成11年12月、渥美町の社会福祉協議会に「環境ボランティアサー

クル」として正式に登録をしました。

その後、平成14年度には渥美町生涯学習課とも連携でき、スポーツや文化教室

とともに募集をしてくれることになりました。

その結果、本年度は渥美町の8小学校のうち7小学校から隊員が集まってきまし

た。また、町内だけではなく、西尾市のボランティアの人たちや、豊川市の佐奈川

の会、など県内で環境にかかわる活動をしている団体と連携できるようになりまし

た。 

この間に、愛知県のNPOにも登録したり、国土交通省中部整備局三河港湾事務

所や海上保安庁蒲郡保安署など公的機関とも連携を深めたりすることができました。

 平成10年6月から平成16年3月までに「西の浜クリーンアップ活動」を計81

回実施。集めたゴミは、19,750KG。

 

 

2 活動の目的

 ○ 渥美町の西の浜をきれいにする活動を通して三河湾、伊勢湾、ひいては世界の

海をきれいにしようとする心を広げる。

 ○ 海をきれいにしようという団体と連絡を取り合い、海を原点として自然を愛す

る心を広げる。

3 活動内容

 ○ 「西の浜はゴミ箱じゃない!」をテーマに西の浜をきれいにするためのゴミ拾

い活動を行う。

○ 西の浜を通して三河湾、伊勢湾の環境を考え、よりよくしていくための啓発活

動を行う。

 ○ 「スナメリ観察会」など主に隊員を対象にした体験学習「海の環境を学ぶ会」

を年に数回行う。

4 構成

 活動を開始した平成11年度亀山小学校5年生14名と活動の趣旨に同意し、隊員として意思を示した者。

亀の子隊員 62名・・・平成16年4月、町生涯学習課を通しての募集により参

加した隊員を含む。

親亀隊員  18名・・・平成15年度実績  

亀の子隊員の保護者の中で活動を支援・協力してくれる方

賛助隊員  17名・・・平成15年度実績  

活動資金(年間3000円以上)援助をしてくれる方

支援ボランティア・・・・事務局の手伝いをしてくれる方や毎月の活動に参加して

くれる方(不特定)

5 活動の連携

活動の趣旨に賛同し、適時活動をともにしてくれる団体に活動予定を連絡し、活

動の輪を広げる。

  ⇒ 渥美青年経済研究会、渥美釣りクラブ、第4管区海上保安本部蒲郡保安署、

休暇村伊良湖、渥美町役場、渥美町社会福祉協議会、渥美NPO、国土交通省

中部整備局(三河港湾事務所ほか)、福江高等学校、福江中学校ドリームの会、

豊川市佐奈川の会、西尾市社会福祉協議会、豊田市アド清流愛護会

4月18日(日)   平成16年度第1回目の西の浜クリーンアップ活動。参加者の

中には、先月から町の図書館に掲示してあるチラシを見てきてく

れた親子連れ、名古屋の事務所から三河港湾事務所に転勤し

てきた小椋さん、用事ができて参加できないカネイチの社長の代

理で参加してくれた従業員さん、新しく隊員になった子のお母さ

んなど。潮が引いていた浜は広く、波打ち際にはほとんどゴミが

なかった。

しかし、波で削られてできた段差のところにはたくさんの流木が

かたまっていた。もちろんそこにはゴミがいっ ぱい。この流木を何

とかしなければ西の浜はきれいにはならないなあとあらためて思う。

今回は注射器が3本もあった。また、海がめの子の死体もあった。

大きなものでは久しぶりに冷蔵庫。どこで誰が捨てるのかわからな

いが、悲しく怒れてくる光景である。釣り人はそこに竿をかけ平気な

顔。なんとも思わないのかと不思議である。

さて、本年度の亀の子隊員数は、保育園の年長から高校1年

まで60名(4月22日現在)でスタート。新規隊員は14名。福江中学

の3人は活動をしてから隊員になると言って入ってくれた。

うれしいである。サークルとしてスタートして6年。今年もたくさんの

団体と交流をし、「きれいな海を守りたい」「海にゴミを捨てない」と

いう気持ちを広げたいとあらためて思う。この日は、新しく入隊した

子も含めて参加者62名。隊員34名

ゴミの総重量 200KG

  5月 8日(土)   豊田市 矢作川「川会議」に参加。4月になって昨年西の浜クリーン

 アップ活動に参加した「アド清流愛護会」のから誘われ、参加すること

になった。事務局は都合で参加できず、親亀の二人に付き添って行

ってもらった。 参加したのは13名。今までと同じように事前には練習

することができず、当日配られた原稿をその場で練習しての活動発

表本番。

 それでも、隊員たちはしっかりと発表できたようである。後日、会

の関係者から「発表はとてもよかった。」「お陰でその後のシンポ

ジュウムも大変盛り上がった。」と、うれしい言葉をもらった。

 秋には、西の浜クリーンアップ活動に参加してくれるという話で

ある。またひとつ、亀の子隊の思いの輪が広がった。

  5月16日(日)    第2回目の活動。前日は大雨。天候が心配されたが、朝は曇り

                 ながらも雨は上がっていた。それでも、活動のスタート時間にはザ

                 ーと降られたりして、参加者は少なかった。そんな中、福江中学

校のドリームの会のメンバーが大勢来てくれた。また、3月から続け

て来てくれている親子連れもいる。うれしいことである。

               小雨の中、参加者はカサをさしたり、合羽を着たりしながらの活動と

なった。

浜は、浜昼顔がたくさん咲いていた。いつもほどのゴミは無かった。

しかし、「ココナッツピート」と英語で書かれた麻っぽい袋、注射針、

ユニーの買い物籠、「長森土地」と書かれた不動産屋の看板。

大きなブーツ。「ナポレオン」という店のライター。また、土手になった

ところからは古い空き缶やビンが顔を出していて、参加した

中学生たちは掘り出しながら驚いていた。

                    参加者43名。  隊員10名

ゴミの総重量 130KG

5月29日(土)      第1回海の環境を学ぶ会「スナメリ観察会」 。総勢35名。天候に

             恵まれ、暑い日差しを受け、カトーマリンさんの船は穏やかな海をスナ

メリに会いに向かう。中電の沖で一匹のスナメリとすれ違う。瞬間で、

見つけることができたのはほんの数人。期待を胸に船は佐久島の沖

に。しかし、まったくスナメリの影は無く、日間賀島、篠島を回って伊勢

湾に出る。しばらくすると、スナメリの姿を発見。2〜3頭で水面をなめ

るように泳いでいく姿に参加者はみんな感動。その後、何箇所かでス

ナメリの姿を見ることができた。初めてスナメリの姿を見る人が多く、今

回のスナメリ観察会は大満足であった。しかし、三河湾の渥美町よりの

海にスナメリの姿が見えなくなっていることは心配である。

6月 6日(日)      渥美エコフェスタに参加。昨年に続いてパネル展示と塩つくり体験

                  をした。雨天のため、参加者の動きが限定され、塩作り体験に来る人

が少なかった。それでも、終わりまでには5KGで用意したご飯も無くな

り、大勢の人が塩つくりに参加してくれたことがわかった。ゲストで来た

漫才師ライスカレー子さんたちは漫才の終わりや話の中で亀の子隊を

取り上げてくれていた。参加者が展示パネルを見たり、塩作り体験をし

たりしながら亀の子隊のことを理解し、海の環境を考えてくれるきっか

けになればと思う。

6月13日(日)      第3回目の活動。西尾市からボランティアのみなさんが参加。今回で

5回目となる。今年は、2月に西尾市に交流会に行ったこともあり、福地

北部小、平坂小からも大勢の小学生が参加してくれた。一般の参加者

を含めて70名前後のボランティア参加となった。

浜は、前日までの台風風の影響もあり、たくさんのゴミで埋まってい

た。大小さまざまなタイヤ、プラスティックかご、コンテナケース、網にか

ける大きな黒いプラスティックの浮き、空き缶、ビン、カラーコーン、大

きなプラスティックの筒、プラスティックのイシミ、オイル缶、プラスティッ

クタンク、神社の札、ライター、ガラス瓶、注射器、ビンケースなどがい

つものように落ちていた。ペットボトルはそのビンケースに入りきらない

ほどの数である。中には海女さんが使うような木枠にガラスをはめ、海

の中をのぞく道具もあった。また、大きなテレビの壊れた部品もあっ

た。今回はいつも以上に割れたガラスが目に付いた。ビンは投げつけ

なければ割れることはあまり無い。心無い人が投げたのだろうか。

西尾市から来た子どもたちが波打ち際で、海がめの子を発見。5CM

足らずの海がめの子が手足を一生懸命に動かしていた。子どもたちと

波の来るところに放してやった。無事に海に帰り大きく育ってくれると

いいなあと思う。 

参加者128名。  隊員28名

      ゴミの総重量 490KG

この後、昼食を食べながら西尾市のみなさんとの交流会を行う。

年恒例の朝トウモロコシを食べてもらった。今年もあま−いトウモロコシ

西尾市の人たちも満足気であった。続けて塩作り体験をしてもらっ

た。伊良湖の海で採ってきた海水を煮立て、それを鍋に分けテーブ

ルコンロで煮詰め塩を作った。出来上がった塩をなめたり、持って来

たおにぎりにつけたり玉子焼きに振り掛けたりとそれぞれ楽しみながら

味わっていた。参加した人たちはとても楽しそうだった。

第2回「海の環境を学ぶ会〜三河港湾事務所」を実施。事務所か

ら、小椋課長が来ていただき、亀の子隊のために用意したプログラム

を元にお話をしてくれた。亀の子隊の参加者があまりにも少なく課長さ

んにはたいへん申し訳なかった。

7月19日(月)       第4回西の浜クリーンアップ活動。今回の「海の日」の活動は、渥美

町役場のボランティアのみなさんと協働して行うようになって3年目。

渥美町の漁業会のみなさん、少林寺拳法渥美支部の皆さんも参加し

てくれている。今年は、福中学校のボランティアの生徒たちや幡豆郡

一色町からカトーマリンさんの呼びかけで参加した人たちもいて、浜か

らはあっという間にゴミが無くなっていった。おかげで、ゴミの写真を撮

るひまが無かった。多くの人がこの活動に参加してくれることで、きれ

いな海を守っていこうという気持ちをもつ人が増えていけばいいなあと

思う。名簿上は273名だが、名簿にチェックをしてくれていない人もい

るようだったので、実際には300名ほどになるのではないかと思う。

参加者273名   亀の子隊員28名 

ゴミの総重量 600KG

          この日の午後、第3回「海の環境を学ぶ会〜手紙作戦」を実施。

地域の行事と重なったりして参加できない隊員が多く、参加した

隊員はわずか、10名。今回は、伊勢湾・三河湾で操業する海運

業・船舶業の企業に絞って手紙を書いた。それぞれ自分のメッセ

ージを2時間半ほどかけていくつかの会社に送った。全部で11

0の会社になる。

7月20日(火)     この日、『平成16年「海の日記念」 祝 「海の日」海事関係功労者表

             彰式』が名古屋港湾会館にて行われた。「亀の子隊」は三河港湾事務

             所からの推薦で「海のきれいに」の分野で中部地方整備局長表彰をし

             いただいた。

              平成10年から続けてきた「西の浜クリーンアップ活動」が認められた。

             隊員の活動はもとより、その活動を支えてくれている親亀・保護者のみ

             なさん、賛助隊員のみなさん、また、さまざまな形で支援してくれている

               渥美町役場など多くのみなさんのおかげである。これを機会に、さら

に、活動を続け、より多くの人に「海をきれいにしよう」という思いを広

げていければいいなあと思う。

8月 8日(日)     第4回「海の環境を学ぶ会〜磯で遊ぶ会」 および「懇親バーベ キュ

            ーの会」。磯遊びの会には、豊橋から来た子どもたちを入れて15人が参

加。小潮で磯は半分海の中だったが、岩に張り付いているさまざまな貝

やイソギンチャクやカニなどを楽しそうに採っていた。中には、磯の間にできた深みで泳ぐ子もいて参加者は少なかったが楽しい時間だった。

 依頼して「県水産試験場」の方にもおいでいただいた。子どもたちが採

取した生き物について図鑑を見ながら説明をしてもらった。

豊橋から参加したこのお母さんはとても興味深そうに聞いていた。午後

からのバーベキューも全員で20人と少なかったがお母さんたちの協力

で2時間楽しく懇親できた。

8月15日(日)     第5回西の浜クリーンアップ活動。前日までの好天

気とうって変わって朝から雨模様。それでも、活動時には雨も上がり、無

事に活動は開始できた。ただ、お盆となり亀の子隊関係の参加者は極め

て少なかった。それでも、6月に寄付をくれた中部建設青年会議のみな

さんが名古屋方面から参加してくれたおかげで浜に散らばるゴミを集め

ることができた。名古屋のほうは出発の時には雨だったという。感謝であ

る。また、名古屋汽船の方もわざわざ支援金をもって参加していただい

た。また、同時に持ってきていただいた社内報には「『亀の子隊』の環境

活動に賛同し、今後支援していくことに決めました。」とあった。大変うれ

しいことである。ゴミは、いつもと比べると少なかったが、ペットボトルが多

かったような気がする。夏には必ずある花火の残骸も多くあり、残念であ

る。また、砂にまみれ中に海水がいっぱい入った大きなテレビの画面部

分が波打ち際に落ちていた。少し離れた所には、たくさんのペットボトル

とオレンジのボールの浮き、かごなどが集めて置かれていた。誰かが掃

除をしてくれたのだろう。       参加者42名。  隊員9名

ゴミの総重量 220KG

8月24日(火)     第5回「海の環境を学ぶ会〜海の清掃船《白龍》試乗体験会」実施。

参加者が少なく、中止にしようかと迷うほどであった。しかし、三 河港湾

事務所や「 白龍 」が所属する名古屋港調査事務所のご好意で実施す

ることができた。「白龍」は名古屋港から三時間もかけて「亀の子隊」のた

めに来てくれるのである。最終的な参加者は11名。白龍に市場氏、その

内部について詳し説明を受けた。参加した子どもたちはとても感心した

表情で降りてきた。そのあと、「潮騒」に乗せてもらい、西の浜の沖合いか

ら篠島、日間賀、知多半島の沖を通って伊勢湾を回るという40分間の周

遊をしていただいた。昨日の天候の名残の中で海には大きなうねりの波

が残っていてジェットコースター並の揺れだったが気持ちの良い周遊だ

った。船内では三河港湾事務所の小椋課長さんから海の環境について

の説明を聞くことができた。途中、中電の沖では2回もスナメリを見ること

ができた( 船外に出ていた事務局だけだったかもしれない)。海のため

に働く中部整備局の仕事をもっともっと多くの子どもたちに伝えるために

も来年度も実施したい、と思う。

9月19日()     第6回 西の浜クリーンアップ活動。運動会や体育大会の前後であったりして隊員の参加者も少なかった。浜は、台風の影響ですごく荒れていると思いきやそんなに変わっていなかった。

             今回参加者も少なかったが、参加者の中には豊橋からの人もいて活動を続けていることの大切さを改めて感じた。

参加者数36名  隊員17名

ゴミの総重量140KG

 

10月17日(日)    第7回西の浜クリーンアップ活動。この日は、三河港湾事務所と

 連携して「川と海のクリーンアップ大作戦」に協働する形で実施し

た。豊田市から矢作川川会議の皆さんが、バス1台で43名が参加

してくれた。また、福江中学校のボランティアサークル「ドリームの

会」からも大勢の生徒が参加してくれた。

 浜は、前回の台風などの影響から流木で埋まっていた。根のつ

いた大きな木は10Mもありそうなものもあった。これだけ多くの流木

  で埋まったのは数年前の東海豪雨以来である。

  ゴミもいつもとは違うものがいろいろあった。ウエットスーツの上

着、便器のようなプラスチックのフタ上のもの、家庭用のポット、用

途がわからないが電気の接続端子のようなものがいくつかついて

    いた機械のようなもの、幼児が乗る乗り物、大竹水産と書かれ

  た黄色いコンテナボックスがあった。

そして、極めつけは、『ゴミちりその他の汚物を捨てないでくだ

              さい。河川をきれいにしましょう。国土交通省 三重河川国道事

              務所』と書かれた看板もあった。この事務所は三重県の松阪市

                  にあるようである。

                    豊田市から来た矢作川川会議のみなさんもこうした西の浜の

現状を見て川と海のつながりを再認識してくれたに違いない。

 

参加者数 166名   隊員30名

ゴミの総重量740KG

10月30日()     第6回海の環境を学ぶ会『スナメリ観察会』実施。少雨の中福

  江中の1年生3名を含めて10数人という参加者で海へ。流木で

埋まっている西の浜の様子を眺めながらゆっくり中部電力の沖

へ。この当たりでよく見るという情報を元にしばらく停まったがス

ナメリの姿はなし。少し沖へ出ると風が強く波が高くなった。

 佐久島の辺りまで行くことができずに帰港。残念ながらスナメリ

に出会うことができなかった。

11月21日()     第8回 西の浜クリーンアップ活動。前回同様、豊田市から矢

  作川川会議の皆さんがバス1台41名で参加してくれた。浜に

は、いくつかの花が咲いていた。しかし、まだ流木で埋まってい

た。いつになったら片付くのだろう。

10月の活動とは場所を変えて行ったこともあり、ゴミはそれ

なりに多かった。特に活動範囲に指定したよりも中電寄りになる

と動範囲から は常に外れているためにゴミが多く残されていた。ゴミに誘われてついつい遠くまで行ってしまう人もいた。

ゴミの中には壊れたテレビの後ろの部分や完全な形のテレビ

              もあった。また、大小のタイヤ、大きな発泡スチロールの浮き、

『この川では無断で漁獲はできません』と書かれた「海津郡漁業

 組合」の名前が入った看板もあった。

大きなタイヤは豊田市から来た参加者の方が転がして集めて

              くれていた。5cmほどの干からびた海がめの子も発見した。

参加者数76名。 隊員6名

ゴミの総重量450KG

 

 

12月11日(土)    第9回目の西の浜クリーンアップ活動。今回はコンサートを午後

 に控えたタレントの鉄崎幹人さんも参加しての活動となった。

浜につくと山に積まれた流木があった。作業をしている人に聞く

            と県からの依頼で流木やゴミを片付けているとのことであった。遠く

            を見ると中電のほうにも伊良湖のほうにも流木の山が見えた。

10月から放置されていた流木がやっと片付いたのである。おか

げで浜はかなりすっきりしていた。大きなゴミは無く、散らばった小

 さなゴミを丹念に拾った。

一緒に参加した鉄崎さんも、こうした地道な活動が必ずどこかで

海の生き物の命を助けていると思う、と活動への支援を表明してく

れた。

参加者は福江中学校のドリームの会のメンバーが大勢いた。地

元の中学生たちが環境に対する意識をもち続けてくれればこの浜

も必ずきれいになると信じたい。

参加者数76名  隊員27名。ゴミの総重量150KG

         第7回海の環境を学ぶ会〜鉄崎幹人 ライブ&トーク開催

         夏から準備を進め、渥美町の役場からも共催をしてもらった会で

            ある。役場の環境課もポスターを作ったり、ホームページ上に掲載

したりしてくれた。福江中や福江高をはじめ、渥美町内の学校、青

研などにチラシを配って参加のお願いをしてきた。事務局の2人が

学校を回って話をしてくれた。参加賞も軍手を500束以上用意し

た。

 しかし、実際の参加者は30名ほど。人を集めることができず鉄崎

さんに申し訳なかった。トークの内容は多くの人に驚きを与え、環

境を大切にすることや命の大切を考えさせるのに十分であった。

 打ち合わせや準備が不十分であったにもかかわらず、終始快く

コンサートをしてくれた鉄崎さんに感謝である。

2005年1月16日(日)  第10回目の西の浜クリーンアップ活動。前日の冬にしては

  よく降った雨も上がって空は晴れ渡っていた。ところが、この季

節特有の西風〜伊吹颪〜が吹き荒れ、海は激しく波が立って

いた。

浜は高い波が段になっているところまで打ち寄せ、いつもの

波打ち際の浜はなくなっていた。

  浜には、この時期になると多くなる発泡スチロールの大小の

破片が散らばっていた。ガラス瓶やペットボトルなどもあったが

少なかった。大きなものは無く、『エビ篭』と書かれたコンテナ、

  直径30CM程度のタイヤのチューブ、一面英語の説明の入っ

た『アサヒビール』のアルミボトルなどがあった。

 参加者は、冷たく痛くなるほどの風の中、舞い上がる砂を顔

に受けながら、活動をした。2年生になる男の子は防寒をしっ

かりして、もくもくと2袋分拾い集めた。

 参加者・ゴミの量ともに少なかったが、この寒さの中でも活動

をするという気持ちがうれしい。

参加者数42名  隊員22名。ゴミの総重量90KG

 

2月6日()         第14回東三河ボランティア集会に参加。隊員20名に加え、

               親亀さんも2人が参加してくれた。事務局2名を入れて総勢24

               名で参加。

                蒲郡市民会館の大ホールで活動発表をした。毎回そうであ

るが、その日に手にした原稿を子どもたちはすばやく理解し、

堂々と発表することができた。

                発表の途中、画面に映し出されるゴミを見てどよめく声も聞

かれた。最後のメッセージを読み上げるときには、入場のとき

に配布したメッセージ分を取り出し開く音が聞こえ、隊員は読

み上げるのをしばらく待っていた。隊員が読み上げると、会場

からも参加がメッセージを読みあげる声が聞こえてきた。

                子どもたちの思いをしっかりと受け止めてくれる心にジーンときた。

                午後からは、ブースをもってワーックショップ形式での展示が

あった。海上には31のグループがそれぞれの活動を紹介してい

た。

                ワーックショップ用に用意してきた500部の活動記録も隊員

が参加者に配りきることができた。その中には、ブースに展示

した写真を見た後、「発表、よかったよ」「すごいね」と子どもた

ちの活動の良さを認め、声をかけてくれた人たちがいた。

                新城の老人会長という方は事務局が教師であることを知っ

  てか、「これからはこういう教育が必要だよ。小さいときからボラ

ンティアの心を育てていくことが大切だ。」と話された。

                また、一人の女性はしばらくサークルの活動のことを訊ねた

後、「発表を聞いて涙が出そうになった」と感想を話してくれ

た。

                      豊橋からの参加者の方は「賛助隊員」になりたいと申し出て

くれた。西の浜に釣りに来ることがあるそうである。こうした人が

ひとりでも増えていけばいいと思う。そして、ひとつでも交流団

体が出てくれればと期待する。活動の価値を多くの人に認め

てもらい、子どもたちは励みになったことだろう。     

                

2月13日(日)      「あつみNPOのつどい」に参加。昨年度、パワーポイントで発

               表をしたので、本年度は、5分程度の簡単な発表とした。それ

でも、原稿をそのときにもらい、わずかな練習で本番に臨む隊

員はしっかりと発表することができ、参加者からは大きな拍手

をもらうことができた。隊員たちもその温かさを感じたことだろ

う。

                ロビーのブースでは、写真展示と合わせてスライドの映写を

               した。何人もの人が立ち寄り、興味深そうに見入っていた。

こうした機会を通して渥美町の人たちが「亀の子隊の活動」

               に目を向け、「西の浜クリーンアップ活動」に参加してくれたり、

「ゴミを捨てない」気持ちを高めてくれたりすればいいなあと思

う。

2月20日()       第11回目の西の浜クリーンアップ活動。昨日夜更けまで降っ

              ていた雨も上がって快晴。しかし、渥美半島特有の強い西風が

吹いていた。海は風に揺らされ白波を上げていた。上空を飛ぶ

カモメたちも風に流されている。一昨日オープンした中部国際

空港に向けて低空で飛んでいく飛行機も発見。

                 浜は、流木もすっかり片付けられ、以前の浜に戻っていた。

 そこには、一面が白く見えるほどのビニル袋や発泡スチロール

の破片があった。

                大きなものは、タイヤが2本。直径15CMほどの黒いビニルパ

                   イプ1本。「海をきれいに 認 県漁連」のシールが張られた「W

600」というボックスがあった。その箱の表面に書かれていること

を読んでみると、のり養殖に使う薬剤のようであった。また、海

に浮かぶブイの一部や「シキシマパン」のコンテナなどがあっ

た。

               家庭ごみが多かったのか、ライターやボールを拾いっこしてい

              る隊員たちがいた。ボールを拾っていた子は8個拾ったよといっ

ていた。ライターを拾っている子も14個拾ったといっていた。ド

ラゴンズの選手のサインボールを拾った子もいた。

                参加者は冷たい風の中たくさんのゴミを集めた。活動前は白

  く見えた浜も活動終了時には白いものはほとんどなくなってい

た。

    名古屋汽船の方もわざわざ名古屋から参加してくれていた。

   夏に送った手紙が縁で、こうして参加してもらえることは大変う

れしいことである。

                この寒い風の中、福江中学校のドリームの会の生徒や賛助隊

員、支援ボランティアのみなさんなどでしっかり活動できた。最

後は「おしるこ」を食べて終わった。満足そうな顔がうれしかっ

た。

参加者数45名  隊員18名。

ゴミの総重量180KG

               

3月20日(日)       第12回目の西の浜クリーンアップ活動。1月・2月と比べてだ

              いぶ暖かい日だった。浜は、細かくちぎれた発泡スチロールや

              ビニルが散乱していた。中には、大人が入れるほどの大きさの

ファスナーのついた袋もあった。

               ちぎれた発泡スチロールの中には写真のように対岸の『吉良

町』のものがあった。

                また、波で砂が削られた浜にはいろいろなものが埋まってい

た。波打ち際でチューブと錆びたパイプ部分が出ていたもの

を掘り出してみるとリヤカーの一部だった。土手のようになった

ところからは、つぶれた鍋やロープ、古びた空き缶などが次々

と掘り出された。波打ち際には一升瓶、ハングル文字のペット

ボトルもあった。胡桃の実もあり拾った隊員は割って中身を確

かめて喜んでいた。

                今回は隊員の参加も多く福江中学校からの参加者などとあ

わせてそれなりの人数で活動できた。

                  参加者数74名  隊員28名

ゴミの総重量180KG

          平成16年度の西の浜クリーンアップ活動

          のべ参加者数    1060名

          ゴミの総重量     3950KG

 

                活動終了後、『亀の子隊応援コンサート』を「シ

ーサイド伊良湖」の前庭で開催。福江中学校の河合先生に依

頼し、『田原市金管五重奏』のみなさんの演奏と中山小学校

の伊藤先生と中神先生の歌を聴かせていただいた。

                30分ちょっとだったが、ゆったりとしたいい時間だった。前庭

を貸していただいた『シーサイド伊良湖』をはじめ、音響機器

を安く貸していただいた『神谷電気』、快く出演してもらえる人

たちなど亀の子隊の活動を理解している人たちがいることはと

ても嬉しいことである。

 「シーサイド伊良湖」の支配人からはジュースの差し入れも

あり、感謝である。

                 参観者が少なかったことが残念であるが、来年も続けたい

催しである。

3月21日(月)        平成16年度「まとめの会」を実施。曜日が悪かったのか塾

と重なった隊員が多く、隊員の参加者は7名。十分な会になら

ず残念。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


私たちは、

ずっと遠い昔から

どれだけ多くのものを

海からもらってきたのでしょうか。

 

食料としての魚、貝、烏賊、蛸、海草。

海草は畑の肥料としても利用できました。

海の水からは塩も作ることができました。

 

海は、

私たちが生きていくために、

必要な多くのものを与えてくれました。

そんな海に、

私たちの祖先は感謝して生きてきたのです。

ところが、

いつの間にか、

海への感謝を忘れてしまったようです。

台所からは油が流れ、

要らなくなったものを

ゴミとして平気で捨てていました。

 

海はすべての命の源です。

私たちは、大昔の人たちのように

もっともっと

海を大切にしなければならないと思います。

そして、21世紀に生きる私たちは

きれいな海を守っていきたいと思います。