環境ボランティアサークル 亀の子隊

 

活動の記録

平成15年度         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【連絡先】 事務局

環境ボランティアサークル 亀の子隊

田原市神戸町中尾16−1 東部中学校 内  

п@ 0531−22−0407 FAX  0531−22−2750

携帯  090 9123 7983     

E−mail    ysyy@msn.com      

FAX  0531 23 0581

活動資金振込先 蒲郡信用金庫渥美支店 普通預金口座  645607

亀の子隊ホームページ  http://www.sala.or.jp/~pipi/

平成15年5月現在

1 環境ボランティアサークル 亀の子隊の成り立ち

 平成10年、当時、亀山小学校4年生が西の浜に出かけたときにあまりのゴミの多さに驚き、ゴミを拾い集めました。「最終処分場よりもひどい!」「西の浜はゴミ箱じゃない!」と怒りの声を上げた子どもたちが総合的学習の中で『西の浜はゴミ箱じゃない!』をテーマに西の浜をきれいにするために自分たちができることを考えようと学習を始めました。

 平成10年度は授業として10回。平成11年度は授業日の活動だけではなく、夏休みや日曜日にもやりたいという子どもたちの声が上がり、夏休みに4回、9月からは毎月1回日曜日にも行い、あわせて20回の活動を行いました。

 しかし、12月になって日曜日や長期休業中の活動ということで教育課程内の活動にならない、参加時に思わぬ事故が起きたときには、学校として責任がもてないので学校の活動とは区別してほしいと言われ、子どもたちの自発的活動の意思を尊重し、周囲の組織にとらわれることなく活動ができるように、サークルを立ち上げるための話し合いを子どもたちと行いました。

 その結果、『環境ボランティアサークル 亀の子隊』として活動をすすめることになりました。これは、校区の西側に位置する西の浜を見つめなおすことで校区の自然に目を向け、ゴミのない美しい浜にするという活動を通して自分たちの生活する地域と自然を愛する心をもち、主体的に活動するという趣旨を明確にしたものです。

 こうして、平成11年12月、渥美町の社会福祉協議会に「環境ボランティアサークル」として正式に登録をしました。

2 活動の目的

 ○ 渥美町の西の浜をきれいにする活動を通して三河湾、伊勢湾、ひいては世界の海をきれいにしようとする心を広げる。

○ 海をきれいにしようという団体と連絡を取り合い、海を原点として自然を愛する心を広げる。

3 活動内容

 ○ 「西の浜はゴミ箱じゃない!」をテーマに西の浜をきれいにするためのゴミ拾い活動を行う。

○ 西の浜を通して三河湾、伊勢湾の環境を考え、よりよくしていくための啓発活動を行う。

○ 「スナメリ観察会」など主に隊員を対象にした体験学習「海の環境を学ぶ会」を年に数回行う。

4 構成

活動を開始した平成11年度亀山小学校5年生14名と活動の趣旨に同意し、隊員として意思を示した者。

亀の子隊員 52名・・・平成14年4月、町生涯学習課を通しての募集により参加した隊員を含む。

親亀隊員  18名・・・亀の子隊員の保護者の中で活動を支援・協力してくれる方

賛助隊員  17名・・・活動資金(年間3000円以上)援助をしてくれる方

支援ボランティア・・・・事務局の手伝いをしてくれる方や毎月の活動に参加してくれる方(不特定)

5 活動の連携

活動の趣旨に賛同し、適時活動をともにしてくれる団体に活動予定を連絡し、活動の輪を広げる。  ⇒ 渥美青年経済研究会、渥美釣りクラブ、第4管区海上保安本部、休暇村伊良湖、渥美町役場、渥美町社会福祉協議会、渥美NPO、国土交通省中部整備局(三河港湾工事事務所ほか)、福江高等学校、

平成15年度の活動記録

4月       本年度も町の生涯学習課とあわせて行った隊員募集で14名の子が入隊。これで隊員数は54人。学校も伊良湖・堀切・中山・亀山・清田・福江・和地の子たちが隊員として活動することとなり、またひとつ活動の輪が広がったようだ。

 

4月20日(日)  第1回目の活動。前日から降り続いていた雨も朝には上がり、どんよりと曇った日ではあったが無事に活動ができた。浜は相変わらず多くのゴミがあったが、新隊員も加わり、今回も多くのゴミを集めた。

         参加者の中には昨年度から活動を始めた『福江中学校〜ドリームの会』のメンバーも2人いて、今後の活動の広がりが楽しみである。

                                       参加者62名。隊員28名。

                                 ゴミの総重量 240KG

5月18日(日)  第2回目の活動。釣り客が多くいたが、浜は相変わらずのゴミ。活動開始時には、参加者が少なく心配だったが、時間がたつにつれ、人数が増えていった。ゴミはみるみるうちに無くなっていった。

          海亀の子の死体が2つ。フォークリフトの免許証(幡豆郡一色町の人)、キティちゃん人形、毛布、木枠で囲まれた鳥の巣、赤いキャップのついた注射器、ハズ長栄丸と書かれた板(トロ箱の破片)、石山組と書かれた工事用コーン、ビールケースなどがあった。6月1日の渥美町エコフェスタで展示するために保存した。

                支援ボランティアとして毎回参加してくれる人が多くなってきた。こうした人がさらに増えることを期待したい。

参加者63名。隊員29名。

ゴミの総重量 220KG

5月22日(木)  事務局が知多の武豊高校に招かれ、1年生の総合学習のために学年

集会で講演。初期の頃の活動のスライド。2〜3年目の活動のビデオ。この3月と5月の活動のビデオ。亀の子隊紹介ビデオなどを写しながら話をする。亀の子隊の思いを隊員に代わって広げることができた良い機会であった。

5月24日(土)  本年度第1回目の『海の環境を学ぶ会〜スナメリ観察会』実施。参加者は28名。昨年と同じように幡豆のカトーマリーンに依頼して船をチャーター。伊良湖港から9:00に出航。西の浜沿岸をすすんだ後、佐久島の近くに。途中でスナメリを一頭発見し、期待が高まる。佐久島付近に来ると、何頭ものスナメリが海面にスー、スー、と姿を現した。

          参加した子どもたちの呼び声に応えるようにだんだんと近くに寄って来て、その姿を何度も何度も見せてくれた。久しぶりの感動である。

                行き帰り、海に浮かぶいくつものゴミも発見。参加した子どもたちは改めて『海を大切にしなければ』と感じてくれたことだろう。

6月 1日(日)   渥美エコフェスタに参加。前日までの激しい雨が上がったがテントが張れないくらい返しの風が強い日だった。それでも隊員が19名参加し、活動記録写真の掲示や、「海からのおくりもの」と題して、海水からの塩作り、ゴミの展示などに取り組んだ。ゴミの展示は風の影響で広げることができなかったが、塩作りは大成功。かかわった隊員や親亀は塩ができていく様子に喜んでいた。一般参加者に公開し塩つくりの様子を見てもらったり、おにぎりを用意して出来上がった塩をつけて食べてもらった。またひとつ活動を広げることができた感じがする。

6月 7日(土)    朝日新聞に掲載される。

6月22日(日)  第3回目の活動。西尾市のボランティアの人たちとの交流会として実施。今年で4回目になる西尾市のボランティアの人たちは、今年もバス1台50人で参加してくれた。毎年参加してくれている年配の方もいた。

          浜は相変わらずのゴミであった。テレビの部品、ポット、「水上ゴルフ」と書かれたゴルフボール、「おわせ川栄」と書かれたコンテナボックス、電線コードのようなもの、「当船は・・・」とか彼半分焼けていた木札、小さな海がめの死体。などなど今回もいろいろあった。

          今年に入って海がめの死体が目に付く。何か海の中に起きているのだろうか。

          昼の交流会は昨年のようにトウモロコシをゆでて食べてもらった。大好評。交流会が終わってから雨が降り出した。亀の子隊の活動が守られていると改めて感じた。

朝日新聞に掲載された記事を見てNHK「さらさらサラダ」という番組のスタッフが取材に来た。(6月26日【木】放送される。 

 参加者122名。隊員28名。

ゴミの総重量 710KG

          「第2回海の環境を学ぶ会〜国土交通省衣浦港湾事務所赤石課長のお話」昨年度に続いて三河港湾事務所にお願いをして講師を派遣していただき、休暇村伊良湖の体育館で開催した。三河湾と川の関係を詳しく専門的にお話してくれた。

7月12日(日) 「第3回海の環境を学ぶ会〜三河港湾事務所主催【海と遊ぼう 取り戻そうきれいな海 未来へつたえよう美しい海】」に参加。33名。1名欠席。白谷の港の西、堤防で囲まれたところに中山水道の浚渫で出た砂をまき、人口干潟を作ったところで開かれた。夜明けごろの雨も上がり、日差しの強い暑い日になった。潮干狩り、宝探し、クイズなどがあった。潮干狩り飽きた子どもたちは、水路になっているところの浅瀬でヤドカリやカニを取って遊んでいた。子どもたちには楽しい時間であった。

7月21日(月) 海の日。第4回目の活動。渥美町役場のみなさん、渥美町漁業会のみなさん、少林寺拳法渥美支所のみなさんなどが参加。福江中学からも「ドリームの会」のメンバーが10人ほど参加。福江高校からも久しぶりに参加者があった。

九州では集中豪雨によりひどい被害が出ているが、幸いにも小雨に降られた程度で今回も無事に実施ができた。浜は先月拾えなかった範囲には、多くのゴミがあることが遠くからでもはっきりわかるほどであった。

参加者が多かったこともあり、今回はいつもよりも活動範囲を広げた。また、役場が例年のように道具を持ってきて、数人の職員が木切れを集めて燃やしてくれた。

浜のゴミはいつものようにさまざまなものがあった。大きなものはタイヤ、コタツの部品、冷蔵庫のふた、ソファの中のスポンジ、木で作られた舟の箱型の部品、この中には船用とかかれた電球もあった。ほかには、プレジャーボートの舳先のような大きなかけら。「1999長野県営水道」と書かれたブルーのテープ、バケツ、注射器、おもちゃのようなジョロ、カメラのズームレンズ、長年、海の中にあったと思われるように貝がびっしりとついた黒い浮き玉。網の袋に入ったままのにんにく。プラスチックケース。クーラーボックスのふた。「下三」と書かれた白いポリタンク。ポリタンクはこれ以外にいくつもあった。小さな海がめの死体。猫の死体。などなど。

初めて参加した人も多く、ゴミの多さと種類に、やはり驚いていた。浜の現状を知ってもらったことだけでも価値がある。

活動終了後は、さすがに大勢の参加者、それも大人の手が入ったことがあり、活動区域の浜からは見事にゴミは消えた。

今回は渥美漁業会から参加者への飲み物や子どもたちへの記念品もいただいた。毎月がんばっている子どもたちになかなかそうしたものを用意してやれないことを考えれば、ただただ感謝である。

今日は先月来たNHKがまた取材に来た。今度は全国放送で各地区の局から「環境メッセージ」を集めて放送をするということであった。また、同じNHK名古屋放送局から「石井かおるのちょっとひといき」という番組からも取材にきた。これは三年前に林正道さんとスナメリを見に出かけたときの番組が8月に再放送されるということで、その後の亀の子隊を見に来たのである。どちらにしろメディアが来てくれることで、亀の子隊の思いを広く伝えることができることはうれしいことである。

参加者は亀の子隊員、親亀隊員、賛助・支援隊員と少林寺関係、役場関係、漁業会関係など合わせて計250名

ゴミの総重量 910KG

7月26日(土) 「第4回海の環境を学ぶ会〜林正道さんと磯で遊ぼう!」実施。参加者は一部の子ども会と重なったこともあって20人程度であったが、真夏の日差しの下林さんと楽しいひと時を過ごすことができた。

         河童姿で登場した林さんに子どもたちだけでなくスタートからみんな驚き。スナメリの模型を見せてもらいながら話を聞く姿は楽しさの中にも真剣さが見られた。

磯で採取した生き物を得意げに林さんに見せ、貝や珍しい魚の名前を教えてもらって子どもたちはとても嬉しそうであった。また、林さんから生き物についていろいろ説明を聞きながら「すごーい」「へエー」と驚いている子どもたちを見ていると自然の中で遊ぶことってやはりいいことだな、と実感。

         最後に浜のゴミの掃除をした。誰からも一言も文句の声は上がらず15分足らずで浜のゴミは一掃。青年の家に合宿で浜に遊びに来ていた女子高校生の集団は集められたゴミを見て何かを感じただろうか。

         林さんの笑顔も自然で楽しそうであった。

         テレビ愛知とNHKが取材に来ていた。途中CBCラジオも入ってきて、にぎやかであった。いろいろな意味で亀の子隊の活動への思いが広がっていくことを考えるとうれしいことである。

7月28日(月) 特別活動。名古屋テレビからの取材依頼を受けて特別に隊員を集めた。「ニュースJチャン」という番組の中で亀の子隊の活動を取り上げてくれるということ。どんな形でどれくらい取り上げてくれるかは良くわからないが、テレビ局が来てくれることは「活動の思い」を伝えるにはありがたい。放送は8月7日(木)17:30〜18:00

8月17日(日) 第5回目の活動。残念ながらひさしぶりにクリーンアップ活動は雨天中止。そのまま休暇村へ移動し、手紙作戦を行う。今回は三河港湾事務所にお願いをして教えていただいた三河湾協力会の中から115の事業所に手紙を書いた。参加した隊員は20名足らずであったが、みんな真剣に自分の思いを書いていた。封筒の中には亀の子隊としてのメッセージと活動記録としてゴミの総重量、と事務局からのお願いも添えて送った。返事が来るのが楽しみである。

         保護者の方も6人参加し、子どもたちの活動を見守っていた。

         テレビ愛知が取材に来た。放送は9月23日(火)らしい。

8月19日(火) 『第5回海の環境を学ぶ会〜海の清掃船〜白龍〜見学会』を行う。昨年と同じように三河港湾事務所にお願いをし、実施をしていただいた。午前、午後合わせて39名の参加者があり、みんな一様に清掃船の様子に驚き、感動していた。「白龍」は名古屋港に係留されているということで亀の子隊のために三時間もかけて来てくれたのである。感謝である。  

8月20日〜   子どもたちが届けた手紙の反応があった。支援金の振込みや子どもたちへの返事が届いた。

         支援金をくれた企業は、

        「明石産業」「鹿島建設」「三興プライウッド」「新協オートサービス」「神野建設」「東海交通」「豊橋信用金庫」「西井繊維工業」「西松建設中部支店」「ホイテクノ物流」「マルアイユニティ」の11社。うち、「豊橋信用金庫」は賛助隊員への申し込みもいただいた。

         また、「愛知海運産業」は田原の本社から事務局のところまで来て、人的協力ができないか話を聞いてくれ。蒲郡からは隊員宛に返事が届いた。それから、「中部電力」「豊田スチールセンター」からも隊員宛に返事が届いた。

9月6日(土)  NHK総合で「環境メッセージ」が放映される。1分間だが亀の子隊の声が全国へ届いた。

9月21日(日) 第6回目の活動。残念ながら先月に続いて雨で中止となった。午前中に集まって発表の練習をした後、午後、豊川の「佐奈川を守る会」との交流会として「穂の国こども水辺サミット」に参加。参加した隊員は小学3年生から中学3年生、20名。サミットでは、豊川市の小・中学校が活動発表をし、最後に亀の子隊の発表であった。各小中学校の発表は隊員たちにとって良い刺激となった。

たった一回の練習、まして100名を越す参加者を前に少々驚いていたが、しっかりと発表することができた。

         また、ひとつ思いの輪が広がった。

9月27日(土) 第6回海の環境を学ぶ会を実施。昨年に引き続き、名鉄海上観光の高速船『飛龍』を貸しきって「スナメリ観察会」を残念ながらスナメリに出会うことはできなかったが、天気は良く、三河湾からの景色は抜群であった。

         特別ゲストに迎えた田原市のALTの二人も喜んでいた。

10月19日(日) 第7回目の活動。この日は三河港湾事務所。河川事務所と協働して、「川と海クリーンアップ大作戦」として実施。先月交流会を行った「佐奈川の会」から約80名が参加。小中学生だけでも50人はいた。佐奈川の会と交流のある『中部電力』の職員や『中部リコー』の人たちも参加。

浜は、この2ヶ月活動できなかったことや数日前の風雨から荒れていると思ったが、ペットボトルやビンなどがほとんどなく、参加者からは『思ったよりきれいですね。』という感想が聞かれた。参加した『佐奈川の会』の子どもたちも小さなゴミを丹念に拾ってくれた。

ゴミの収集量は少なかったが有意義な活動であった。

『東愛知』『東海日日』の新聞社が取材に来た。また、田原渥美教職員会視聴覚部会の取材もあった。

参加者は三河港湾事務所、中部電力、佐奈川の会の人たちや福中の生徒などと合わせて179名。隊員29名。

ゴミの総重量 310KG

クリーンアップ活動終了後は、伊良湖休暇村のキャンプ場を借りて『佐奈川の会』の子供たちと『亀の子隊』との交流会を実施。自己紹介カードの交換をした後、一グループ10人で7グループに分かれ、海水からの塩つくりをした。

        海水を煮立て蒸発させていくとみるみるうちに塩が出来上がり、そこここで歓声が上がった。お昼には、伊良湖で採れたショウタレフグとカニ、アサリを入れた海鮮鍋を食べた。作った塩はおにぎりにつけて食べた。いわゆる食塩よりも味が濃く、子どもたちは『カラーい』といいながら喜んで食べていた。

         約2時間の交流会はあっという間に終わった。最後のエール交換では、『海と川はつながっています。お互いに環境をきれいにするために頑張りましょう』と互いの活動を讃えるとともに、今後の活動への思いを強くすることができた。

         佐奈川の会はこの後『スナメリ観察会』へ出かけた。ぐるっと三河湾をめぐりながら佐久島の北側で一頭のスナメリを見ることができた。参加者の歓声が高速船のデッキをつつんだ。

11月9日(日) 第7回海の環境を学ぶ会を実施。今回は名古屋港水族館と名古屋港湾空港技術調査事務所を訪ねた。名古屋港水族館ではベルーがというイルカの仲間を見た。白くとてもきれいで海の妖精のようだった。バンドウイルカのショーやペンギン、変わった海の生き物たちに出会うことができた。特に感想を聞かなかったが、きっと子どもたちの心には海の環境を良くしようという気持ちの輪がまた一つ広がったに違いない。

         名古屋港湾空港技術調査事務所では、伊勢湾環境水槽で海に入った汚れがどのように広がっていくかとか、平面波浪水槽では防波堤をどのように設置したらよいかとか、長水路水槽では波が防波堤にどのような強さで当たるかなどという実験を繰り返して調べているということについてパワーポイントを使って説明してくれた。その後は実際の実験装置を見せてもらった。小学校の体育館が2つ分以上ある広い実験場には三河湾・伊勢湾が形作られ大規模な実験がされていることに驚きであった。

         子どもたちは消波ブロックの模型をもらってとても嬉しそうであった。

11月16日(日) 第8回目の活動。今回は少林寺拳法渥美支所のみなさんが今年2回目の参加。豊田市からは『アド清流愛護会』の見13名の方たちが前日から宿泊をして参加してくれた。

また、先回の『海の環境を学ぶ会』でお世話になった名古屋港湾空港技術調査事務所からは小椋さんがビデオの収録をかねて参加してくれた。それから、9月になって連絡が入った蒲郡海上保安署からも次長と主任が参加し、平成10年からの活動に対して『感謝状』を贈呈してくれた。

浜は、相変わらずゴミが散乱し、豊田市から参加した『アド清流愛護会』のみなさんは「すごいゴミだねえ」と声をそろえていた。

ゴミは相変わらずいろいろなものがあったが、季節風に乗って飛んできたのかビニル袋が目立っていた。竹や流木が多くあった。ほかには、タイヤ、プレジャーボートの破片「二好」と書かれた黄色い丸い網用の浮き、「貸出不可 未点検」と書かれた札「リコー時計(株)特需事業部」と書かれた青いコンテナ、釣り船用の大きな電球、病院から出されたような2種類の薬。「分譲中」という看板もあった。0569という電話番号から検索すると常滑市の不動産屋であることがわかった。また、タイヤをきって打ちつけてある大きな丸太もあった。

豊田市の『アド清流愛護会』のみなさんには来年もこうして参加してほしいと依頼。輪が広がることを期待したい。

参加者73名。隊員23名

ゴミの総重量 300KG

その後、休暇村伊良湖に移動して第8回「海の環境を学ぶ会」を実施。今回は蒲郡海上保安署に依頼し、水の汚れを調べる実験を通してほんの少しの汚れでも元に戻すにはその100倍以上の水がいることを教えてもらった。次長さんの話の中には何度も「海が泣いている」という言葉が出てきた。本当にその通りである。参加した隊員は少なかったが、次長さんの言葉をしっかり胸に刻んでほしいと思った。

12月21日(日) 第9回目の活動。前日は大雪の日。そのまま冷たく強い西風が残って波の花が舞う寒い日であった。浜は冬の西の浜の姿を現していた。海底から引きずり出されたような汚れた木々やたくさんのゴミが波打ち際から高く打ち上げられ、悲しい姿であった。

           参加した人たちは大人も子どもも寒風で顔を赤くしながらの活動であった。福江中学校の1年生の女子が4人参加してくれた。

          ちぎれたビニルの破片やビン・カンに混じって家庭ごみが多くあった。幼児が乗って遊ぶようなおもちゃの車、炊飯器の内釜、ランチジャーからサンダル、バッグ、手袋、古びた一斗缶、大きなバケツの割れたフタ、など。また、台車や耕耘機についているような小さなタイヤ、100×30かける30ほどの鉄製の箱、「日本シート 1・9・2000」と書かれた黄色いコンテナもあった。

    参加者30名。隊員13名

ゴミの総重量 170KG

2004年1月18日(日) 

第10回目の活動。新しい年が明けて初めての活動。12月と同じように前日は大雪、この日も朝はとても寒く道路が凍結するくらいであった。

          浜には相変わらずのゴミ。何年も前から埋まっていたようなワイヤーロープを引きずり出した参加者がいた。サッカーボールなどやはり家庭ゴミが目に付いた。

                      参加者36名。隊員20名

                       ゴミの総重量160KG

 

2月 1日(日) 「あつみNPOのつどい」参加。活動を紹介するパネル展示と活動発表。今回は、単に西の浜クリーンアップ活動をアピールするのではなく、さまざまな人の支援をもらいながら活動していることを中心に発表をした。

隊員16名による発表はとても好評だった。隊員の子どもたちもこの日の朝、手にした原稿を3〜4回読み合わせただけなのに本当にしっかりやってくれた。子どもたちの力に驚きである。

2月14日(土) 第11回目の活動。

            今回は少林寺拳法渥美支部からの参加者もあり、久し

           ぶりに50名を超える人数での活動となった。

     浜は、いつものように多くのゴミで埋まっていた。特

    に 白いビニルが浜いっぱいに広がっていた。もちろん

それ以外にも多くのゴミがあった。浮きに使うような大

きな発泡スチロール。まだ中身が残ったオイル缶。常栄

  丸と書かれたコンテナのフタ。針のついた注射器。錠剤

薬。いくつかのタイヤ、おもちゃのロボット。キリンレ

モンのビンケース。尿瓶もあった。そして、テレビもあ

った。

            また、波打ち際に流れていた袋を拾いあげると、「J

           A西三河」の「保有米」と書かれていました。住所は西

尾市。

でも、浜にはサボテンのような葉を持ったきれいな花

           が咲いていた。

参加者55名。隊員20名

                       ゴミの総重量220KG

2月15日(日)   西尾市ボランティア連絡協議会参加。4年前から「西

          の浜クリーンアップ活動」に参加してくれている西尾市

のボランティア連絡協議会から参加のお誘いによる交

流会。西尾市総合福祉センターに到着すると、赤毛氈が

敷かれた和室に通されました。

そして、赤毛氈の上に正座し、西尾市の子どもたちが

           点ててくれた抹茶をいただきました。 その後、交流会

   となり、活動発表をしました。約30分の活動発表です

が、原稿は前日に渡しただけで(中にはその日の朝)、練

習はほとんどできず、ぶっつけ本番に近い状態でした。

会場では、掲示用に持っていった前日の活動の写真の中

にあった「JA西三河」の写真を見た西尾の人たちは改

めて驚いていました。

 3月11日(木)  中部整備局名古屋港湾空港技術調査事務所から「海か

           らのメッセージ」というビデオが送られてきた。広報ビ

デオである。その中に亀の子隊の活動が映し出されてい

た。うれしいことである。

3月21日(日)  第12回目の活動。平成15年度最後の活動である。

暖かい日に恵まれ、ゆっくりと活動できた。浜は海が荒

れたのか奥のほうまで削られていた。そのためか、波打

ち際からの浜は広くゴミも無くきれいな浜になっていた。

しかし、砂が削られたあたりにたまっている木切れの中

には見事なほどのゴミがあった。

   削られて土手になっているところからは埋まっている

カンやビンが次々と掘り出された。カップラーメンの容

器も出てきた。

今回目立ったのは発泡スチロールのかけらとビン。も

           ちろんそれ以外にも多くの家庭ごみがあった。

 バケツ、プラスチック容器、アルミサッシの枠、さまざ

まボール。サッカーボールには「創徳中」と記されていた。

 また、子どもたちが5人がかりで運ぶような大きなテン

ト布の破れた袋には「・・・切片」とか英語でいろいろ書

かれていた。砂に埋まっていたものを掘り出してみるとド

アのようなものであった。そこには「日水の・・」と記さ

れていた。後ろの部分が壊れたテレビもあった。

  参加者のなかには、図書館でポスターを見たという親子

 連れがいた。嬉しいことである。こうした参加者が増えて

いくといいなあと思う。

  福江中学の「ドリームの会」からも10人の参加者があ

 った。聞くと女子バレー部の1年生。こうして、部活と同

 じように月に1回の活動に参加してくれるとありがたい。

 役場の産業振興課からは毎回2〜3人が参加してくれ

る。久しぶりに青研のメンバーも親子連れで参加。

     参加者53名 隊員25名

                      ゴミの総重量230KG

 

私たちは、

ずっと遠い昔から

どれだけ多くのものを

海からもらってきたのでしょうか。

 

食料としての魚、貝、烏賊、蛸、海草。

海草は畑の肥料としても利用できました。

海の水からは塩も作ることができました。

 

海は、

私たちが生きていくために、

必要な多くのものを与えてくれました。

そんな海に、

私たちの祖先は感謝して生きてきたのです。

ところが、

いつの間にか、

海への感謝を忘れてしまったようです。

台所からは油が流れ、

要らなくなったものを

ゴミとして平気で捨てていました。

 

海はすべての命の源です。

私たちは、大昔の人たちのように

もっともっと

海を大切にしなければならないと思います。

そして、21世紀に生きる私たちは

 きれいな海を守っていきたいと思います。