【愛知県田原市】第368回西の浜クリーンアップ活動レポート|駅伝チーム55名含む134人参加で570kg回収
川と海のクリーン大作戦として三河港湾事務所と協働開催
10月19日(日)、通算368回目となる西の浜クリーンアップ活動を実施しました。川と海のクリーン大作戦として三河港湾事務所との協働開催となった今回は、雨が心配される曇り空でしたが、なんとか天候も持ちこたえ、134名もの参加者が集まりました。
活動場所は、伊良湖から見て4本目の風車付近のLポイント手前の海岸です。強すぎず程よい風が吹き、上着があってもよいくらいの涼しい気候の中、快適に活動することができました。

中部実業団駅伝チーム55名が力強く参加
今回は中部実業団駅伝に出場するチームから、トヨタ紡織(20名)、中央発條(12名)、愛三工業(9名)、愛知製鋼(13名)の4チームと中部実業団陸上競技連盟の方1名、合わせて55名の陸上選手たちが参加してくれました。
中央発條の冨田直樹選手(3回目参加)は、「毎年思うことですが、ゴミがとても多いなと感じています。ペットボトルや瓶のゴミの多さに驚いています。みんなが意識することで減っていくのではないでしょうか」と話してくれました。さらに「実際に参加してみないとこのゴミの多さは伝わらないと思うので、一度参加してもらってそこから気づいてもらって行動に移してもらえたら」と、未参加の方へのメッセージも寄せてくれました。

企業・団体の継続的な支援で実現した大規模活動
三河港湾事務所からは30名の方が参加されました。三栄工業の皆さん7名も参加してくださいました。田原市保護司会の皆さん10名も協力してくださいました。
また、毎回欠かさず参加してくれるイオスエンジニアリング&サービス、パチンコオータ、グリーン海事の皆さんも、今回も力強く活動を支えてくれました。


砂に埋もれた海ゴミとの格闘
愛三工業の西方大珠選手(4回目参加)は、「さっき土中に埋まって、多分流れてきて上から砂をかぶって埋まっているものを抜いたんですけど、そうやってどんどん砂の中にも溜まってるんだなというのを感じました」と、見えないところにある海ゴミの存在を実感したそうです。
実際、参加者たちは砂に深く埋もれた漁網やロープ、大きな発泡スチロールなどを協力して掘り出す姿が見られました。表面の海ゴミだけでなく、砂の下に潜んでいるゴミまで丁寧に回収してくれました。


伊勢湾流域圏から流れ着いた海ゴミ
今回も特徴的なゴミがいくつか見つかりました。医療器具と思われるものや、「八百津町」と書かれたもの(岐阜県)など、伊勢湾流域圏の様々な場所から流れ着いたことがわかるゴミが発見されました。
トヨタ紡織の西澤侑真選手(3回目参加)は、「意外とゴミがいっぱいあって、ペットボトルとかが特に多くて。自分も、しっかりゴミの分別とかしたいなと思いました」と話し、「まずはゴミの分別もそうですし、自分が捨てるゴミはゴミ箱に捨てるのはもちろん、周りの人にも声かけとかしていけたらいいかなと思います」と、今後の行動について語ってくれました。


チームを越えた協力で実現した成果
今回の活動で特に印象的だったのは、ユニフォームの違う選手同士が自然に協力している姿でした。チームは違っても昔からの仲間なのか、笑い合いながら活動する選手たちの姿は、まさにスポーツマンシップの表れでした。重いゴミを協力して運ぶ姿、お互いにゴミ袋を共有して分別をするなど、チームの垣根を越えた協力が随所に見られました。
愛知製鋼の栗原舜選手(初参加)は、「思った以上に多くのゴミが流れついてるなって感じました」と驚きの声を上げ、「このように多くの人が海についての関心を持って、きれいにしたいという意識を持ってることに驚きました」と、参加者の多さと熱意に感動していました。


570kgの海ゴミを回収
約1時間の活動で、合計570kgもの海ゴミを回収することができました。ペットボトルのキャップも1046個回収し、これらはエコキャップ活動として再利用される予定です。


駅伝のように思いをつなぐ
閉会式では、中央発條陸上競技部の佐藤雄治監督から心温まる挨拶をいただきました。「私たちは襷をついでゴールに向かう駅伝という競技をしていますが、この清掃活動もまさに駅伝のようなものだなと感じました。368回ということで、平成10年から始まっているこの活動。こういった思いを皆さんがつないできて今があると思います」
さらに「普段私たちは走りを通じて地元に元気を届けたいと思ってやっているんですが、今日こうやって皆さんとゴミ拾いをすることで、地域をきれいに、そして地域を元気にすることを、汗を流すことで一緒にできたこと、非常に嬉しく思います」との言葉をいただきました。


川と海のつながりと流域全体での取り組み
三河港湾事務所長の渡辺様からは、「川と海のクリーン大作戦ということで、ここだけではなく、愛知県、三重県、岐阜県でこういう活動をしています」とお話しいただき、流域全体での取り組みの重要性を改めて確認しました。
亀の子隊からは、「ここは目の前が伊勢湾、こちら側は三河湾です。伊勢湾の奥には木曽三川があります。名古屋からは庄内川があります。ここにある海ゴミの90%以上はそういう川から海へ出て流れたものです」と説明し、上流域でゴミを出さないことの大切さを訴えました。


SDGs12番「つくる責任・つかう責任」
今回も家庭ゴミが非常に多く見つかりました。企業側は自然に還る素材への転換など努力を始めていますが、使う側の私たち一般市民の意識がもっと変わっていく必要があります。一人一人が「つかう責任」を意識していかないと、海ゴミ問題は解決していきません。
愛三工業の選手の方が言われたように、「しっかりゴミはゴミ箱に捨てる、その地域の決まったルールに沿ってしっかりと捨てることが1番かな」という基本的なことから始めることが大切です。そして「個人だと取れる量も限られてくるので、こうやってみんなでやることによって、量だったり感じることができる」という集団での活動の意義も実感していただけました。

きれいな海を守る心をつなぐ
栗原選手が最後に語ってくれた「海はきれいだったらすごくいい場所だし美しいところなので、みんなでしっかりきれいな海を守るためにこのような活動を続けていってほしい」という言葉が印象的でした。
今回も多くの企業、団体、個人の皆様のご協力により、充実した活動となりました。特に中部実業団駅伝チームの皆さんが、普段は襷をつないで走る選手たちが、この日は海を守る思いをつないでくださったことに深く感謝します。
これからも「きれいな海を守る心」を広げ、つないでいく活動を続けてまいります。次回も多くの皆様のご参加をお待ちしています。

活動実績
- ゴミ総重量:570kg
- 参加者数:134人
- 亀の子隊員・親亀・賛助隊員:5人
- ペットボトルキャップ:1046個
- 活動時間:約1時間
- 活動場所:愛知県田原市西の浜(Lポイント手前)
