海の環境を学ぶ会~磯の観察会No.2|親子41名参加で26種類の生き物発見

【愛知県田原市】海の環境を学ぶ会~磯の観察会No.2|親子41名参加で26種類の生き物発見

薄曇りに恵まれた磯日和

7月11日(土)、宇津江港公園奥の磯にて、本年度2回目となる海の環境を学ぶ会~磯の観察会を開催しました。今回は名古屋市、岡崎市、豊川市など市外からの参加もあり、子ども20人、大人21人の計41人が集まりました。真夏の厳しい暑さを覚悟していましたが、当日は薄曇りで海風もあり、気持ちよく活動できる一日となりました。

8:30から受付を開始し、8:45にあいさつ、8:50から簡単なゴミ拾い、9:00に活動の説明を行った後、9:05から10:40までじっくりと磯の生き物観察を楽しみました。

2026年7月11日 磯の観察会①

活動前のクリーンアップ

いつものように、活動の始めには簡単なゴミ拾いを実施しました。発泡スチロールやプラスチックの破片が目立ち、参加者の皆さんが丁寧に拾い集め、2袋半ほどの海ゴミが集まりました。小さなゴミにもきちんと目を向けてもらうことで、海の環境を守ることの大切さを活動の最初に感じてもらうことができました。

2026年7月11日 磯の観察会②

磯での生き物観察

活動が始まると、タイドプールに入った参加者はあっという間にアゴハゼや磯ガニをゲットしていました。

年長の男の子と年少の女の子を連れて初めて参加してくれた家族は、なかなか生き物を見つけられずにいたので、波打ち際の動石を一緒に動かして探しました。すると小さなカニやミミズハゼの仲間がすぐに見つかり、年長の男の子はすっかり夢中になっていました。

2026年7月11日 磯の観察会③

2026年7月11日 磯の観察会④2026年7月11日 磯の観察会⑪2026年7月11日 磯の観察会⑤2026年7月11日 磯の観察会⑥

約1時間半の生き物探しの時間、タイドプールで根気よく動石を動かしたり海藻の下に網を入れたりする親子、潮が引いた波打ち際で岩陰に網を入れる子、マリンスコープで海の中を覗きながら生き物を探す子など、それぞれのやり方で磯を楽しむ姿がたくさん見られました。

「いるいるいるいる!」子どもたちの声が響いた瞬間

自分の力で初めて生き物を捕まえた瞬間、「いるいるいるいる。おったおったおったおった。」「やったーーーー」「めっちゃうれしい」と、大きな声で喜びを表現する子どもたちの姿があちこちで見られました。その場で「次回も申し込んで」とお母さんにおねだりする子もいて、この観察会がすっかり気に入ってもらえた様子が伝わってきました。

2026年7月11日 磯の観察会⑦2026年7月11日 磯の観察会⑧2026年7月11日 磯の観察会⑨

2026年7月11日 磯の観察会⑩

2026年7月11日 磯の観察会⑫

 

 

序盤はなかなか生き物が捕まらず「もう帰りたい」とこぼしていた子も、時間が経つにつれて少しずつコツをつかんでいきました。ようやく調子が出てきたところで終了のアナウンスが流れ、「えーーー、これからだというのに」と悔しそうな様子を見せる場面も。それだけ夢中になっていた証でもあり、また来てくれることを楽しみにしています。

 

まとめの会 ~松野さんの生き物解説~

10:40からは、講師の松野さん(BlueDrop)https://www.instagram.com/sea.some/による生き物解説の時間です。参加者が見つけた生き物を回しながら、一種類ずつ丁寧に紹介していただきました。

2026年7月11日 磯の観察会⑰2026年7月11日 磯の観察会⑬

 

 

 

卵を抱えたカニたち

モクズガニは川で生活し、産卵のために海に降りてくる生態を持つカニで、足の形が丸みを帯びているのが磯場のカニとの見分けポイントです。一方、足先がとがった形をしているのが磯場にすむカニの特徴だと教えてもらいました。また、今回見つかったイシガニやスジエビはお腹に卵を抱えており、ちょうど産卵シーズンならではの発見となりました。挟む力が強いイシガニに気をつけながら、卵の色が孵化に向けて変化していく様子も観察できました。

死んだふりをするオウギガニ

身を守る方法として、素早く逃げるカニやハサミで攻撃するカニがいる中、オウギガニは「死んだふり」(擬死)をして敵をやり過ごすユニークな生態を持っています。手に乗せるとピタッと動きを止める様子に、子どもたちからも驚きの声が上がりました。

イカの卵と軟体動物

今回はコウイカと思われるイカの卵塊も見つかりました。貝の仲間の中には、酸を出して岩を溶かしたり、自分の殻で削ったりしながら穴を掘って暮らす種類もいることを教えてもらい、参加者は興味深そうに耳を傾けていました。

棘皮動物と磯の魚たち

イトマキヒトデやクロナマコ、アオナマコなど、色や形の異なる棘皮動物も紹介されました。魚では、アゴハゼをはじめ、目の上に立派なひれを持つトビヌメリの仲間なども見つかり、松野さんからは「まだ研究が進んでいない種類も多いので、気になった人はぜひ自由研究にしてみて」という呼びかけもありました。

2026年7月11日 磯の観察会⑭2026年7月11日 磯の観察会⑮2026年7月11日 磯の観察会⑯2026年7月11日 磯の観察会⑱

 

発見された生き物たち(26種類以上)

 

今回の観察会では、実に多様な海の生き物との出会いがありました。

魚類:カサゴ(未成魚)、イダテンギンポ、イソハゼ、アゴハゼ、ミミズハゼの仲間
甲殻類:スジエビ(抱卵)、イシガニ(抱卵)、ヒライソガニ、ヒメアカイソガニ、イソガニ、モクズガニ、イソクズガニ、ホンヤドカリ、ケアシホンヤドカリ、ユミナガホンヤドカリ
棘皮動物:クロナマコ、アオナマコ、イトマキヒトデ、ナガトゲクモヒトデ
クラゲ・イソギンチャクの仲間:ミズクラゲ、タテジマイソギンチャク
貝類・軟体動物:コウイカ(卵塊)、イシダタミガイ、スガイ、クボガイ、ナミマガシワ

おわりに

薄曇りの穏やかな一日、市内外から集まった41人の参加者が、渥美半島の豊かな磯の生態系をたっぷりと体験することができました。初めての生き物との出会いに歓声を上げる子、じっくりコツをつかんで達成感を得る子と、それぞれの磯の楽しみ方がありました。

今回も丁寧にご指導いただいた講師の松野さん(BlueDrop)、そして熱心にご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。海の環境を学ぶ会では、これからも子どもたちが海の素晴らしさを体験し、環境保全の大切さを学べる活動を続けてまいります。

2026年7月11日 磯の観察会⑲

活動実績

  • 参加者数:41名(大人21名・子ども20名)
  • 観察した生き物:26種類以上
  • 活動時間:約3時間(8:30受付~11:30解散)
  • 活動場所:愛知県田原市 宇津江港公園奥の磯
  • 講師:松野さん(BlueDrop)

次回の磯観察会について

亀の子隊では海の環境を学ぶ会~磯の観察会を定期的に開催しています。親子での参加個人ボランティアとして参加をご希望の方は、ホームページをご確認ください。皆さんと一緒に「きれいな海を守る心」を広げていきましょう。

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