身近にあった、愛知県唯一の栽培漁業センター
5月23日(土)、海の環境を学ぶ会の第2回として、愛知県栽培漁業センターの見学会を実施しました。この施設、実は渥美半島に、しかも亀の子隊が活動する西の浜のすぐ近くにあります。愛知県内に一つしかない施設でありながら、田原市内に住む方でもその存在を知らない方が多いのではないでしょうか。亀の子隊の活動への理解と協力をいただき、数年前より休日に特別に対応していただいています。今回は約3年間の改修工事を経て、久しぶりの開催となりました。こども8人、保護者4人の計12名が参加しました。



愛知の海はすごかった!所長さんによるスライド講習
はじめに、施設の所長さんからスライドを使って愛知県の漁業と栽培漁業センターの取り組みについてお話しいただきました。愛知県の海は実はとても豊かで、ガザミ(ワタリガニ)の漁獲量は全国1位、アサリも全国シェアの約半数を愛知県が占めているそうです。「みなさんは愛知県の魚が何か知っていますか?」という所長さんの問いかけに、子どもたちも真剣に考えていました。答えは「クルマエビ」。天然ものの漁獲量が全国トップというから驚きです。身近な海がこれほど豊かな場所だったと、改めて感じさせられました。
センターでは現在10種の魚種を種苗生産しています。「栽培漁業」とは、農業で苗を育ててから畑に植えるのと同じ仕組みを海で行うもの。卵から孵化した直後の弱い時期だけ施設で大切に育て、自力で生き抜ける大きさになってから海へ放流します。説明の中で流れたトラフグの卵を採り出す映像には、子どもたちも釘付けになっていました。


2月に完成したばかりの新しい種苗棟へ
スライド講習のあとは、今年2月に完成したばかりの新しい種苗棟を見せてもらいました。広く清潔な施設の中では、様々な生き物の種苗生産が行われていました。ワカメの養殖に使う細い紐に種が付けられている様子も見ることができ、日ごろ何気なく食べているワカメにもこれだけの手間がかかっているのだと実感しました。種苗棟の見学を通して、豊かな海を守るために多くの方が丁寧に働いていることが伝わってきました。

稚魚・稚貝との出会い
その後は施設内を巡りながら、トラフグの稚魚、アワビの稚貝、稚ナマコ、ガザミなどを間近に見せてもらいました。水槽をのぞき込む子どもも大人も、みなさん興味津々の表情でした。大きなトラフグが水面まで上がってくる姿も見せてくれ、「サービスしてくれてるわ!」と参加者から声が上がっていました。スタッフの方がエサをあげる場面も見ることができ、海の生き物たちが大切に育てられている様子をじっくりと感じることができました。
「育てた魚は漁師さんに売るんですか?」という子どもの質問に、「県内の漁師さんたちが海に放流するために出荷しています」という説明があり、この施設が地元の海を守り続けてくれていることを実感することができました。普段は目にすることのない種苗生産の現場を体験し、渥美半島の海を支える取り組みを肌で感じることができた見学会となりました。





渥美半島の海を支える取り組みを感じた一日
こんなに身近にこれほどの施設があること、ぜひ多くの方に知っていただければと思います。今回の見学会を通じて、子どもたちが愛知の海の豊かさと、それを守るための地道な努力を体で感じてくれたことが何より嬉しいです。海の生き物を育てる取り組みを知ることは、海を汚さない・ゴミを出さないという意識につながります。亀の子隊が大切にしている「きれいな海を守る心」を、また一つ広げることができた一日となりました。快く受け入れてくださった愛知県栽培漁業センターの所長さんをはじめとするスタッフの皆さんに、心より感謝申し上げます。



活動実績
- 実施日:2026年5月23日(土)
- 活動場所:愛知県栽培漁業センター(田原市)
- 参加者数:12名(こども8人・保護者4人)
- 活動時間:約2時間
