なごや環境大学共育講座~磯の観察会|田原市で親子27名が海の生き物を発見

【愛知県田原市】なごや環境大学共育講座~磯の観察会レポート|田原市で親子27名が海の生き物を発見

なごや環境大学共育講座として磯の観察会を開催

5月3日(日)、愛知県田原市 宇津江港公園奥の磯にて、なごや環境大学共育講座~磯の観察会を開催しました。10組38名のお申し込みをいただきましたが、当日のキャンセルが相次ぎ、7組27名(大人12名・子ども15名)の参加となりました。春日井市や名古屋市、田原市街からと、遠方からも多くの方が足を運んでくださいました。前日の晴天とは打って変わって曇り空で少し肌寒い陽気となりましたが、遠方からお越しいただいた参加者の皆さんは元気そのもの。その熱意に、迎える側も自然と背筋が伸びました。

1枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

2枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

前日とは異なる磯の表情

前日と大きく異なったのは、海の状態でした。前日の観察会では少し波があり波打ち際への立ち入りを控えていただきましたが、この日は波がほとんどなく、波打ち際まで思い切って入っていける穏やかな磯となりました。冷たいタイドプールにもためらうことなく足を踏み入れ、波打ち際でも網を振るう参加者の姿が次々と見られました。穏やかな海の状態だからこそ、前日には出会えなかった磯の生き物たちとの貴重な出会いが待っていました。

3枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

4枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

磯に広がる歓声と発見の連続

活動が始まってすぐ、タイドプールをのぞき込んだお父さんがナマコを発見。それを皮切りに、あちこちから歓声が上がりはじめました。「あ、エビが採れた!」「カニ、ゲット!」「魚が入った!」――磯に広がる参加者の興奮が伝わってくるようなにぎやかさでした。イソギンチャクに初めて触れたお母さんからは「ワオ!」という悲鳴とも歓声ともつかない声が上がり、周囲の笑いを誘いました。あの引っ付いてくる感触は、大人でもやはりドキッとするようです。参加者それぞれが夢中になって磯をめぐる姿は、まさに海の生き物との真剣な出会いの場そのものでした。

5枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

6枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

波がないからこその出会い

前日の観察会では見られなかった生き物も登場しました。波打ち際まで入れたこの日ならではの発見として、大きなアメフラシを2つ、3つとまとめて掬ってきた参加者がいました。大きさと独特の見た目に、子どもたちも大人も思わず二度見するほどです。前日も確認されたワレカラも今回姿を見せ、さらに5mmにも満たない小さなヨコエビを見つけた子もいました。肉眼ではほとんど見えないような小さな海の生き物まで見逃さない目に、こちらが驚かされました。そして、3歳の女の子に小さなカニを差し出すと、嫌がることなく両手でしっかり受け取り、うれしそうな笑顔を見せてくれました。小さな子どもの素直な反応は、いつ見ても観察会の宝物のような瞬間です。

7枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

8枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

9枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

BlueDrop松野さんによる生き物解説

まとめの会では、講師のBlueDrop松野さんが参加者の見つけた生き物を次々と紹介しながら、その不思議な生態を丁寧に解説してくださいました。子どもたちが目を輝かせながら聞き入る後ろで、お父さんやお母さんも一つひとつの説明に興味津々の様子。親子そろって「知る喜び」を共有できるのが、この観察会の醍醐味です。

10枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

カニたちの多様な身の守り方

カニのコーナーでは、種類ごとに異なる「身の守り方」が紹介されました。イシガニは両腕を振り上げて威嚇するタイプで、泳ぐための平たい遊泳脚を持っています。イソガニは甲羅のマーブル模様が見分けのポイント。ヒライソガニはカラーバリエーションが豊富で、素早く逃げることで身を守ります。そしてオウギガニは、敵に襲われると死んだふりをするという一風変わった戦略の持ち主です。また、ハサミにふさふさの毛が生えているモクズガニは普段は川に住んでいますが、産卵のために海へ降りてくることも教えていただきました。カニにまつわるもう一つの驚きが、寄生生物「フクロムシ」の話でした。カニのお腹に黄色い袋のように付着し、宿主をコントロールして自分を育てさせるという衝撃的な生態に、参加者から「えー!」という声が上がりました。さらに、カニは生まれたばかりのころはプランクトンのような「ゾエア幼生」の姿をしており、脱皮を繰り返して「メガロパ幼生」を経て、ようやく親と同じカニの形になることも解説されました。目の前のカニにも「赤ちゃんのころ」があったという事実が、子どもたちに新鮮に響いたようです。

11枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

12枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

魚たちの個性豊かな生態

魚のコーナーも盛りだくさんでした。ナベカはオスが貝殻の中などで卵を守る「イクメン」な魚。ダイナンギンポはオスが卵をぐるっと囲んで守る姿から、その卵がダイバーの間で「海のおにぎり」と呼ばれていることが紹介されると、子どもたちから歓声が上がりました。イダテンギンポは足の速い神様「韋駄天」の名を冠するほど逃げ足が速い魚で、ウミタナゴは卵ではなくお腹の中で育てて親と同じ姿の赤ちゃんを産む珍しい繁殖方法をとることも教えていただきました。ヤドカリのコーナーでは、ホンヤドカリの触角に青いシマシマがあることが見分けのポイントと紹介され、海藻に擬態して小魚から身を隠すワレカラは、シャクトリムシのような独特の動きをするエビ・ヤドカリの仲間であることも解説いただきました。そして締めくくりに紹介されたのが、岩の裏についているオレンジ色のスポンジ状の生き物、ダイダイイソカイメン。「これ、スポンジボブのモデルになった生き物なんですよ」という松野さんの一言に、子どもも大人も一気に身を乗り出していました。

13枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

14枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

15枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

海の生き物との出会いが育む「きれいな海を守る心」

「今日見た生き物の名前をひとつでも覚えて帰ってください」という松野さんの言葉が、この日の磯で出会った海の生き物たちと一緒に、参加者の皆さんの記憶に残ってくれたことと思います。磯の観察会は、海の生き物の多様性を直接体験できる貴重な機会です。今回のような体験を通して、子どもたちの「きれいな海を守る心」がまた一つ広がったことでしょう。自然の中で実際に触れて、感じて、驚く体験の積み重ねが、未来の環境を担う世代を育てていきます。亀の子隊は、これからも自然と人をつなぐ活動を続けてまいります。次回の夏の講座でも、ぜひ多くの皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

16枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

17枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

18枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

19枚目_なごや環境大学共育講座磯の観察会レポート

活動実績

  • 参加者数:27名(大人12名・子ども15名)
  • 活動時間:約3時間
  • 活動場所:愛知県田原市 宇津江港公園奥の磯
  • 講師:松野さん(BlueDrop)

次回の磯観察会について

亀の子隊では、海の生き物と触れ合いながら環境について学ぶ磯の観察会を定期的に開催しています。参加をご希望の方は、ホームページをご確認ください。皆さんと一緒にきれいな海を守る心を広げていきましょう。

投稿を作成しました 59

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る