環境ボランティアサークル 亀の子隊

 

活動の記録

平成14年度

 

【連絡先】

環境ボランティアサークル 亀の子隊

渥美町堀切出口1-1  渥美町立堀切小学校内    

п@ 0531−35−6100 FAX  0531−35−6537

携帯  090 9123 7983     

E−mail   pipi@sala.or.jp   ysyy@msn.com      

FAX  0531 23 0581

活動資金振込先 蒲郡信用金庫渥美支店 普通預金口座  645607

亀の子隊ホームページ  http://www.sala.or.jp/~pipi/kamenoko/index.htm

平成15年2月現在

1 環境ボランティアサークル 亀の子隊の成り立ち

 平成10年、当時、亀山小学校4年生が西の浜に出かけたときにあまりのゴミの多さに驚き、ゴミを拾い集めました。「最終処分場よりもひどい!」「西の浜はゴミ箱じゃない!」と怒りの声を上げた子どもたちが総合的学習の中で『西の浜はゴミ箱じゃない!』をテーマに西の浜をきれいにするために自分たちができることを考えようと学習を始めました。

 平成10年度は授業として10回。平成11年度は授業日の活動だけではなく、夏休みや日曜日にもやりたいという子どもたちの声が上がり、夏休みに4回、9月からは毎月1回日曜日にも行い、あわせて20回の活動を行いました。

 しかし、12月になって日曜日や長期休業中の活動ということで教育課程内の活動にならない、参加時に思わぬ事故が起きたときには、学校として責任がもてないので学校の活動とは区別してほしいと言われ、子どもたちの自発的活動の意思を尊重し、周囲の組織にとらわれることなく活動ができるように、サークルを立ち上げるための話し合いを子どもたちと行いました。

 その結果、『環境ボランティアサークル 亀の子隊』として活動をすすめることになりました。これは、校区の西側に位置する西の浜を見つめなおすことで校区の自然に目を向け、ゴミのない美しい浜にするという活動を通して自分たちの生活する地域と自然を愛する心をもち、主体的に活動するという趣旨を明確にしたものです。

 こうして、平成11年12月、渥美町の社会福祉協議会に「環境ボランティアサークル」として正式に登録をしました。

2 活動の目的

 ○ 渥美町の西の浜をきれいにする活動を通して三河湾、伊勢湾、ひいては世界の海をきれいにしようとする心を広げる。

 ○ 海をきれいにしようという団体と連絡を取り合い、海を原点として自然を愛する心を広げる。

3 活動内容

 ○ 「西の浜はゴミ箱じゃない!」をテーマに西の浜をきれいにするためのゴミ拾い活動を行う。

 ○ 西の浜を通して三河湾、伊勢湾の環境を考え、よりよくしていくための啓発活動を行う。

 ○ 「スナメリ観察会」など主に隊員を対象にした体験学習「海の環境を学ぶ会」を年に数回行う。

4 構成

 活動を開始した平成11年度亀山小学校5年生14名と活動の趣旨に同意し、隊員として意思を示した者。

亀の子隊員 42名・・・平成14年4月、町生涯学習課を通しての募集により参加した隊員を含む。

親亀隊員  10名・・・亀の子隊員の保護者の中で活動を支援・協力してくれる方

賛助隊員  11名・・・活動資金(年間3000円以上)援助をしてくれる方

支援ボランティア・・・・事務局の手伝いをしてくれる方や毎月の活動に参加してくれる方(不特定)

5 活動の連携

 活動の趣旨に賛同し、適時活動をともにしてくれる団体に活動予定を連絡し、活動の輪を広げる。

  ⇒ 渥美青年経済研究会、渥美釣りクラブ、第4管区海上保安本部、休暇村伊良湖、渥美町役場、

渥美町社会福祉協議会、渥美NPO、国土交通省中部整備局(三河港湾工事事務所ほか)、

福江高等学校、

 

平成14年度の活動記録

4月          渥美町の学校5日制の対応として、生涯学習課が子どもの居場所つくりとしてさまざまな教室をつくる中に取り入れてもらい、町全体に募集をかけてくれた。結果11名の子が参加を申し込んできた。                                         

隊員が増えたことと町全体へ亀の子隊の活動が広がることがうれしい。また町から活動補助金がいただけることになった。

4月21日(日) 平成14年度第1回目の活動。しかし、活動を始めて以来、初の雨天中止。豊川から来たオーエスジーの人たちも残念そうであった。

 5月12日(日) 事務局が浜の様子を見に行くと先月活動をしていないこともあって見事なゴミであった。「鈴木鉄工所」というコンテナ、「カーピカランド楠」というバケツ、「三重南島大丸」というコンテナなどがあった。その中には、おなかが破れ黒くなった無残な『スナメリ』の死体もあった。

          南知多ビーチランドに連絡、町の環境課に連絡を回してくれ埋める。

          浜にはさまざまな花が咲き始めていた。

5月19日(日) 第2回目の活動。先月、雨のためにできなかったこともあり、多くのゴミがあった。本年度から浜の清掃活動に対して町から参加者1人につき100円の補助が出るということで名簿を用意した。

         先月から予定をしてくれていたオーエスジーの人たち、地元の少林寺拳法の人たち、賛助隊員、支援ボランティア、親亀隊委員などで名簿に記載された人数は119名。

参加者の中には保育園くらいの子も何人かいた。こうした会に参加することで環境に対する意識が小さなうちから高まるとよいと思う。

         亀の子隊も42名のうち新しく加入した子たちも含め、34名が参加して元気に活動できた。海亀(?)の子の干乾びた死体やら『アイシン精機新川整備』のコンテナなどがあったが、小さな子が多かったこともあり、人数の割にゴミの収集量は少なかった。

ゴミの総重量  470KG

5月26日(日) 本年度1回目の「海の環境を学ぶ会スナメリ観察会」を実施。隊員とその保護者、また、その知り合いなどで合計23人。好天に恵まれ、海も穏やかで観察には最適だった。              佐久島の周辺や日間賀島から西の浜へ向かう途中など、何箇所かでスナメリを見ることができた。少し距離があったがその動きに参加者は感激の様子であった。

途中、海に浮かぶいろいろなゴミやクラゲの大群も発見した。そして、クラゲの大群の後を追うスナメリが見えたような・・・。

   6月 2日(日) 「渥美エコ・フェスタ」に参加。活動展ということで5月12日に撮った西の浜のゴミの様子や5月19日のクリーンアップ活動の様子の写真を文化ホールのエントランスに展示した。

         前日には中学生と話し合い、当日は7名が展示から片づけまで亀の子隊としてしっかり活動した。小学生たちは10名参加した。午前中に『いっしょに参加しませんか』と活動への参加を呼びかけるチラシに色付けをして完成させ、午後は林正道さんと鉄崎幹人さんのトーク終了後、参加者に呼びかけながら250枚近くを配ることが出来た。

         テントではチラシを配るほか「活動へのカンパ」を呼びかけたところ2600円が寄せられた。泉中学の生徒や小学生などもカンパしてくれた。

         亀の子隊の活動の輪がまた一つ広がることを期待している。

6月16日(日) 第3回目の活動。今回は西尾市から「ボランティア体験ツアー」としての参加者を迎えての活動である。今年で3回目となる活動で毎年参加していただいている方は到着早々「去年よりもきれいだね。ゴミが少ないね。」と一言。

         西尾市からは事務局の方を含めて42名の方の参加であった。中には「AJF」というロゴの入ったそろいのTシャツを着ている若者たち(高校生が中心)が15〜6名いた。24時間テレビのボランティアをしているグループであるということだった。

         参加者は全部で103名。賛助隊員や福江高校の生徒さんをはじめ、ジェットスキーのクラブ「フュージョンマリーン」の方など、支援ボランティアの方も多く参加してくれている。

今回は西尾市との交流会をするということでお話のお願いをしていた国土交通省中部整備局からも、三河港湾工事事務所の山口所長、原田課長、河合係長、豊橋工事事務所の田中所長、名古屋港湾空港事務所の斎田課長のみなさんも朝からのクリーンアップ活動に参加してくれた。

         活動場所はいつものところから中部電力側に500Mほど行ったところにしたが、6月2日に中山の自治会が環境美化の日に合わせて清掃をしたということで、大きなゴミはなかった。

         しかし、乙川東(調べた結果、半田市であった)小PTAの名前が入った「ここでは遊ばない」という看板や冷蔵庫のドア、埋まった錨、ワイヤーロープなどが集められた。

                ゴミの総重量  630KG

        この日は西尾市のボランティアの人と交流会を設定した。

        クリーンアップ活動終了後、海浜の森公園に移動し、昼食時に朝、採りたての「トウモロコシ」を食べながらの会である。亀の子隊の子達は数人のグループに分かれて西尾市の人たちの中に入り交流を深めた。

  また、その後、本年度第2回目の「海の環境を学ぶ会〜国

 土交通省の方のお話を聞く会」を開催し、西尾市の人たちと

一緒に2人の所長さんのお話を伺った。コンピューターやビ

デオを使って海のゴミの様子やゴミが西の浜に流れよる理由、

また、海の清掃船のお話を1時間半に渡って細かく、話しを

していただいた。有意義な一日であった。

7月20日(土) 第4回目の活動。「海の日」である。町の産業振興課の依頼もあり、年間予定(第3日曜日)を変更して実施。産業振興課が役場の中でボランティアを募ってくれた。また、水産係りの関係で町の漁業組合の役員も参加してくれた。

         また、県の事務所からも設楽事務所の方が参加してくれた。

        中学生は郡の総合体育大会ということで参加ができなかったが、いつものように青研のメンバーも多く参加してくれ、亀の子隊関係と支援ボランティアで54名。県の事務所、町の関係者、魚連の関係者などで約80名。総勢140名近くであった。

         浜は、先日の台風7号の影響もあり多くのゴミで埋まっているという予想であったが、その予想に反し、大きなゴミはもちろん、ペットボトルもビニルゴミもないほどきれいになっていた。その結果、たまっていた木切れの中の小さなゴミを丹念に拾うという作業になった。

         それでも大勢で拾ったこともあり、

ゴミの総重量は240KG

今回は土曜日ということもあり、親亀隊の方に依頼してゴミを最終処分場まで運んでもらった。

         今年度から名簿チェックをしているが、名簿を見ると、毎回いろいろな人が参加してくれているのがわかる。継続的ではなくてもこうして参加してくれるということは、もちろん亀の子隊の存在を知っているということであり、活動の価値を感じているということである。こうした人たちが増えることを望む。

         この日は引き続いて、第3回「海の環境を学ぶ会〜磯の生き物と遊ぼう」を実施した。講師に柳原悦男先生を依頼し、渥美の「青年の家」の前の磯で行った。

         参加者は15名ほどであったが、子どもたちは時間を忘れて磯の生き物と戯れていた。波の中で、なかなかカニがつかめず、何度も挑戦する女の子、上手に小さな魚やエビを捕まえた男の子。最後は、宇津江の角立て漁の漁師さん(千賀さん)に船に乗せてもらい、角立ての漁を見せてもらった。

         アジやイサキなどその場で取れたものを浜で串焼きにして味わった。初めての経験に子どもたちは大喜びであった。

         活動中に岩に足を取られ擦り傷をした子も何人かいたが、いろいろな経験の中で「海」を意識してくれればよいと思う。

7月28日(日) 第4回「海の環境を学ぶ会〜スナメリ観察会」実施。

        今回は名鉄フェリーの「飛龍」という船をチャーターしての実施であった。参加者は41名。亀の子隊の関係者だけではなく、「スナメリ」を見たいということで参加した人もいた。

好天の中、伊良湖港を出発。1時間半、佐久島から知多半島の河和の近くまで三河湾をクルーズ。昼は篠島に上がり休憩。10時〜12時30分までのスナメリ観察会であったが、残念ながらスナメリの姿は最後まで見ることはできなかった。

途中、赤潮を見たり、流れるゴミを見たり、また、三河湾の奥に行くに従って海の色に透明感がなくなっていくのを見たりしながら、子どもたちは海の環境をまたひとつ学んでくれたことであろう。

 8月7(水)

〜8日(木) 第5回『海の環境を学ぶ会〜清掃船白龍の見学会』を行う。6月に『海の環境を学ぶ会』でお世話になった国土交通省中部整備局三河港湾工事事務所が、特別企画『海の環境を学ぶ会第2弾』を実施してくれた。

伊勢湾や三河湾のゴミの清掃船『白龍』の活動の様子を見たり、中山水道を掘り下げる作業をしている工事船の近くまで行って、その様子を見たりした。大きなショベルですくい上げる砂の量が一回に10トントラックに50台分と聞いてその量のすごさに驚いた。また、1日目は『白龍』の船内も見学をさせてくれた。

せっかくの企画にもかかわらず、子ども会の行事や出校日と重なったりして参加者は総勢25名と少なくて残念だったが、貴重な体験をすることができた。

 8月18日(日) 第5回目の活動。スタート時は台風13号の影響で雨がぱ

らついたが、1時間の活動中は降られることなく無事に終了。

        浜は夏のバカンスの残骸があちらこちらにあり、とても悲し

               い思いがした。渥美町のゴミ袋にバーベキューに使ったゴミがいっぱい入れられたまま捨てられていて心の貧しさを感じた。

  また、今回はゴルフボールがかたまって大量にあったり、

岡崎市のゴミ袋や田原町のゴミ袋などがあったりした。岡崎市

の個人病院の薬袋もあった。今までも何回かあったが、このゴ

ミをたどっていけばゴミの経路がつかめられるだろうと思っ

た。

        隊員の子を送ってきたある父親が、『なんだ、今でもゴミを

捨てていく人がいるのかん?わしも40年前に小学校のころ

伊良湖の浜でよくゴミ拾いをさせられた。文化がすすんでも人

の心は進歩しとらんの』と言った言葉がむなしく響いている。

開始時の雨のためか参加者は少なかった。総勢31名。

ゴミの総重量  120KG 

        この日バーキューをしながら隊員の交流会を予定していた

が雨のため中止。

8月24日(土) 第6回「海の環境を学ぶ会〜星を見る会」曇天のため中止。

9月15日(日) 第6回目の活動。今回は渥美釣りクラブのみなさんが、活動後の『海の環境を学ぶ会』の関係で、久しぶりに参加してくれた。

         前日の雨で心配したが、晴天に恵まれた。参加者は亀の子隊員25名、支援ボランティアの中学3年の女子2人と賛助隊員、親亀隊、釣りクラブのメンバー合わせて総勢47名。

浜は数日前に吹いた西の風の影響でこの2ヶ月間とは打って変わってゴミが多くなっていた。いつもの活動場所から中部電力のほうにすすむにつれてどんどんゴミは多くなっていった。特に大きなものはホイールのついたタイヤと工事用のコーンぐらいだったが、ペットボトルや発泡スチロールやプラスチックの入れ物、空き缶、が散乱していた。

ゴミの総重量 190KG

        活動開始以来のゴミの総重量14万9900KG。1500mlのペットボトルの重さを約80gとして考えると、これまでに18万7375本という計算になる。

第7回「海の環境を学ぶ会〜投げ釣り体験をしよう!」を実施。渥美釣りクラブさんの計らいで投げ釣りの体験をした。キスをつるときの注意を聞き、用意してくれた竿を慎重に持ってリールを巻いていた。本命のキスを釣り上げた子は大喜びだった。

            この後、朝、釣ってきたというキスを使っての天ぷらや塩焼きにしてくれたキスをおいしくいただいた。子どもたちは楽しく釣りができるためには、きれいな海を守ることが大切だ、という釣りクラブの人の話を聞いて納得していた。

9月17日(火)   夏に声をかけられていた国土交通省中部地方整備局三河港湾工事事務所発行の機関紙「m wan」秋号が届いた。夏の終わりに取材を受けたものである。港湾事務所によると1500部が東三河地域内を中心にマスコミや官公庁の受付などに配れたということであった。亀の子隊の思いがまたひとつ広がる機会をもらうことができた。

10月27日(日) 第7回目の活動。今回は国土交通省中部地方整備局豊橋港湾工事時事務所の依頼で三河湾一斉の『川と海のクリーンアップ大作戦』活動にあわせて行った。

        今回は通常行っている場所から中部電力のほうに400Mほど行ったところで行った。昨日の雨の吹き返しか、季節の変わり目か、西風がとても強い日であった。浜は数日前から吹いている西の風で多くのゴミが寄っていた。大きなものは扉の取れた冷蔵庫やコンテナ、網用の浮きなどであった。

        福江高校の生徒も参加してくれたこともあり、砂に埋まっていた網を一部、引きずり出すことができた。

        亀の子隊員9名 福江高9名、国土交通省豊橋港湾工事事務所の方たち19名を合わせて総勢62名の参加であった。隊員が少ないことはこれからの活動を考えたとき大きな問題である。

          ゴミの総重量 300KG

11月17日(日) 第8回目の活動。暖かく良い日であった。浜は、パッと見ただけでわかるくらい季節風によって流されてきたゴミでいっぱいであった。新城からは山本一昭さんが参加してくれた。また、県内のボランティア団体を支援するために結成されたNPO『ボランティアネイバーズ』の桜井さんが参加してくれた。先月は時間に間に合わず活動後の話だけだったが、実際にゴミを拾い、子どもたちと話をしていって亀の子隊の活動をさらに理解をしてくれたようであった。愛知県の依頼で地域の資源を探すという企画のひとつに加えてくれるようである。3月の完成が楽しみである。亀の子隊員17名。総勢35名。

ゴミの総重量 190KG

12月15日(日) 第9回目の活動。今回も風がなく、暖かい日であった。浜は、塩が奥のほうまで上がってきた様子がはっきりわかるくらいゴミが波打ち際の線を作っていた。前回同様、流されてきたゴミでいっぱいであった。軽自動車くらいのタイヤや浮き桟橋に使うような直径1Mくらいの大きな発泡スチロールには貝がびっしり着いていた。目立ったのはロープ。太さが10CMくらいありそうなものもあった。

         今回は新城の山本さんや岬中学校2年の小原さん、渥美NPOの宮川さんたちが参加してくれた。岬中の小原さんは総合学習で環境問題を扱っていく中で亀の子隊のことを知り興味を持ち、11月の研究発表会でも内容に含め発表してくれた。その結果として活動にも参加をしてくれたのである。渥美NPOの事務局の取材もあり、新たな輪が広がっていくことを期待したい。亀の子隊員16名。総勢45名。

ゴミの総重量 210KG

          午後からは、国土交通省主催『三河湾環境クルーズ』に事務局として参加。林正道さんと久しぶりに会い亀の子隊の現状を伝えるとともにまた亀の子隊の『海の環境を学ぶ会』に来てくれるように依頼をする。

            『環境クルーズ』は1500人を越える応募者があったと聞き、海の環境に関心を抱いている人が大勢いることに心強く思った。亀の子隊の活動も必ず広がり、より多くの人が海を大切にする気持ちをもってくれるようになることを期待したい。

2003年

1月10日(金) 第8回『海の環境を学ぶ会〜林正道さんと語り合おう!』実施。1年ぶりに林さんに来てもらって隊員や保護者のみなさんと話をしてもらった。林さんの近況報告を聞いた後、雑談のように、これまでの亀の子隊の活動のすばらしさについて話をすすめてもらった。

         その中で、子どもたちが十分に活動をしていくためには大人の支援が必要であるということを何度も繰り返していた。

         来年度の課題に大人の支援体制の確立が見えてきた。

1月19日(日) 第10回目の活動。雨の前の風のない静かな日であった。午後からは雨が降り、亀の子隊の活動はきっちりと予定通り行うことができた。

         浜は、しばらく吹いていた西の風で海が荒れかなり陸の方まで潮が上がってきたのか、これまでになく砂浜がなくなり、植物の生えているところまでと段差ができていた。

         ゴミはいつものようにビニルや発泡スチロールの破片が多かった。合わせていつになく、家庭ゴミのような小さなものが散乱していた。サンダル、洗剤のプラスチック容器、化粧品のボトルなど。ほかには、クーラーボックスのふた、錆びたホイール、錆びたワイヤーロープなどもあり海の荒れを 感じさせるものがいくつかあった。

今回は、毎月の活動のお疲れさんにお汁粉を作って食べた。幸い風もなくゆったりと堤防に座ってお汁粉を味わうことができた。亀の子隊員20名。総勢38名。

        ゴミの総重量 230KG

2月 9日(日) 豊川市文化会館で行われた東三河ボランティア集会に、14名で参加。多くの人がブースを訪れてくれた。写真やスクリーンで映し出すビデオを見てもらい、昨年同様「亀の子隊」の活動を東三河の人たちに知ってもらう良い機会となった。用意していった資料300部も完配。

隊員たちは訪れた人たちに活動を説明したり、他のボランティアのブースを訪れ、いろいろ学んだりして価値ある一日だった。

2月16日(日) 第11回目の活動。残念ながら雨天のため中止。4月以来2回目。それでも連絡が取れない人が来ることも考え浜で待っていると5組の人たちがやってきた。意欲に頭が下がる。

2月23日(日) 豊橋日航ホテルで開かれた「三河湾環境改善シンポジュ

ウム」に参加

国土交通省中部整備局の主催の会。「海の環境を学ぶ会」の一環として参加してきた。事前に大勢で参加してほしいと誘われ、20名で申し込んだが、27名で参加。(当日は1人欠席)

林正道さんと鉄崎幹人さんの楽しい話や、ちょっと難しいシンポジュウムを聞いたり、パネル展示などを見たりして三河湾の環境を改めて考えるとともに、「西の浜クリーンアップ活動」として私たちが行っていることがとても重要な活動であること、これからも続けていく事の大切さを感じることのできた会だった。

 3月16日(日) 第12回目の活動。前日までの雨、午後からの雨の合間を縫っての活動となった。1ヶ月ぶりの活動であり、西の風や北の風が吹いた日が、予想よりも見た目、少なかった。

          聞くと、2月の末に町の依頼で業者が作業を行ったらしい。それでも、穂の国青年会議所から参加してくれた2人(石黒さんと近野さん)は、「すごいゴミだ」と驚いていた。

          豊橋からは、先月の東三河ボランティア集会で活動を知ったという人が参加してくれた。

          また、来年度から亀の子隊に入るという子が5人参加してきた。すでに、継続入隊の意思を示している子も10人ほどいる。今日は全体として少なかったが、来年度の活動への期待が膨らんだ。亀の子隊15名。総勢38名。

                  ゴミの総重量 210KG